ブルータワー (文春文庫 い 47-16)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1144
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174194

作品紹介・あらすじ

悪性の脳腫瘍で死を宣告された男の意識が、突然200年後にタイムスリップする。そこは黄魔という死亡率87%のウイルスが猛威を振るう、外に出ることは死を意味する世界。人類は「塔」の中で完全な階級社会を形成して暮らしていた。その絶望的な世界に希望を見出すため、男は闘いを決意する!長編SFファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • コロナに似たウイルス系のSF。
    設定も面白く、一気に読み進められた。

  • 今現在流行してる
    コロナが「黄魔」に
    思え、思いながら
    読み終えました…

    青の塔の設定は
    中々面白かった。

  • 塔の設定が面白かった。
    主人公の心情に重きを置いていたからか、社会の奥行きや作り込みをあまり体感できなくてちょっと残念。

  • 悪性の脳腫瘍で死が迫っている男が、突然200年後に飛ばされる。そこにはウイルスが蔓延してて、タワーの中でないと生きられない。絶望的な格差社会の中で立ち上がり、戦いに挑む。SFファンタジー感が満載でした。コロナ禍の今、どの時代でもウイルス

  • タイムスリップ、200年後の世界、2キロのタワー、テクノロジーの進化…、明らかにSFなんだけど、コロナ禍の今、感染病の描写にはSFだと割り切れない怖さや身近さがあって、今読めたからこそ楽しめた部分もすごくあった。
    なかなかに設定や言葉が難しく、細かく、読むのには少し時間がかかった。

  • 寿命わずかなおじさんが200年のタイムスリップを繰り返して、世界の平和のために蔓延したウイルスと闘う。
    ヒーローにしては本当に大事ときはいつも周りの人に助けてもらって、もう少しシュー自身も頑張って欲しかったかな。
    世界を救ったにしてはあっさりしたラストで、若い女の子しか勝たん!て感じで笑えてしまった。



  • 石田衣良にしては珍しいSF作品にぐっと引き込まれた。ウィルスによるパンデミックをテーマにしているが、まさかコロナ禍に重なる部分が多いなぁ。

  • 脳腫瘍で余命数か月と言われた男が、
    数百年後の世界に精神だけタイムスリップする。
    そこは進化したインフルエンザウイルスが人々を脅かす世界が広がっていた。
    ウイルスを閉ざした青い塔の中には階層化された社会が存在。
    そこから排他的差別を受ける地の民のなかでは、
    いつかウイルスから人々を救う救世主が現れるという伝説があった。


    SF小説としてすごく面白かったです。
    ただ、もっと長編にして細部まで細かく書いてほしかった…。
    後半部分が駆け足気味で少し残念。
    近未来の話はあまり手に取らないけど、一気に読んでしまいました☆

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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