ずいぶんなおねだり (文春文庫 し 6-43)

  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167177430

感想・レビュー・書評

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  • ハトヤのWEBサイトで「過去のCM」をすべて見てしまいました。でんわは、よいふろ♪

  • 丸かじりシリーズとは違った、彩り豊かで幕の内弁当のような味付けがある。

  • 914.6
    江川紹子やナンシー関との対談も

  • ■アリ
    多くの昆虫は住所不定だ。
    ■セミ
    セミは少しいい気になっているところがある。
    ■蚊
    蚊は愉快犯である。

    東海林さんの書き出しってほんと天才的だと思う。

    ゲイバーの話と消化試合の話が面白かった。
    ナンシー関と対談してるのが嬉しかった。

  • 「ずいぶんなおねだり」

    著者 東海林さだお   出版 文春文庫

    p205より引用
    “おまえら、外に出てったことあるか?走ったことあるか?”

    マンガ家である著者のエッセイ集。
    1992年9月から1997年1月号掲載分から選抜。
    著名人との対談も多数収録されています。

    上記の引用は、
    「イチャモン」の章の中の一文。
    スリッパに対してつけたイチャモンです。
    著者の想像力と、
    観察力の凄まじさの本領が発揮された章だと思います。
    対談では以前紹介した本の著名人も出ていて、
    個人的に大変楽しく読む事が出来ました。
    思考のアクロバットが好きな方に。
    ーーーーー

  • 081226(n 090119)

  • おすすめの章は、以下の通り。

    <異世界をのぞく系>
    ・ゲイバーの中のおばさんたち ★★★
    この章はゲイバーがメインではなく、表題通りゲイバーに来たおじさん・おばさんたちの反応の観察が主役。「千葉県の九十九里浜あたりの海辺で、陽に焼けた顔に手ぬぐいの頬かむり、頭には麦藁帽子という格好でアジの開き干しなんかをひっくりかえしている」ようなおばさんたち、略して「アジ夫人」たちも、ゲイバーのツアーに参加、困惑ぶりが可愛い。ゲイ男くんにすげなくされて寂しい思いをした東海林さん、妖しい世界に一歩踏み入れてしまったか。

    ・ハトヤ大研究 ★★★
    天皇陛下も気にしたハトヤ!その実態が東海林さんらの「査察隊」の手によって明らかに。なにげにとても勉強になりました。「それぞれがそれなりに体面を保っていた」とされる夕食の描写が色々納得。こういうタイプの旅館の夕食って、特にまずくもおいしくもないんですよね。

    <日常をスルドク切り取る系>
    ・なんとなくクラシテル ★★★★
    初老の夫婦の冷め切った朝食風景がとてもリアル。
    妻の作るなげやりな朝食を黙々と食べる夫とか、白目を剥いて楊枝を使う夫を冷ややかに眺める妻とか。それが田中康夫風に、使われている商品のうたい文句とともに描写されています。たとえば「少し長めですからお料理にも便利に使えます・コシが強くニオイの少ない白樺を使いました・本数約340本・日本製・白樺楊枝・100円」とか。
    嫁いだ娘と孫との3人での食事が一番楽しい、という妻の感想も、またとてもリアル。

    ・コンビニ日記 ★★★
    東海林さんは、よくコンビニについて書いていて、このエッセイもその一つです。
    カップ麺ごときに「召し上がり方」はないだろう、とか、お弁当と飲み物一式を買うと、レジの後ろに並んでいる人に、今晩の夕食の値段から人となりまでを推察されてしまって恥ずかしい、とか、「そうそう!」といいたくなることばかり。
    全体にただよう、なんともいえないいじましさ、貧乏くささ(コンビニを利用する人だけでなく、コンビニというシステムそのものの貧乏くささ)が、非常にリアルな印象を与えます。私としては、「具だくさん弁当(このネーミングもすごくコンビニっぽい)」の描写とか、「弁当あっためますか」と言ってるバイト青年の、生気のない顔がツボでした。

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東海林さだおの作品

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