山霧―毛利元就の妻 (下) (文春文庫) (文春文庫 な 2-33)
- 文藝春秋 (1995年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167200336
感想・レビュー・書評
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上下巻を通して、
元就の家督相続~第一次月山富田城の戦いの頃までが描かれます。
元就とおかたの人物像が魅力的です。
毛利の家臣や国人衆が、どのように毛利と係わっていたのか、
尼子と大内の二大勢力がどのような影響をもたらしていたのか、
元就前半生での、郡山城を取り囲む勢力図が、
元就とおかたのやりなどから、とてもわかりやすく語られ、
すんなりと頭に入ってきます。
また、こういった力関係の変化が、この物語の主軸になっています。
小さな毛利家を元就がどのように保ったのか、
最も面白くわかりやすく、最適な小説なのではないかと思いました。
一番初めにこの小説を読んでいたら、
その後の毛利関係の本を読んだ時に、理解しやすかったなぁ、と、
手に取るのが遅れたことを反省する思いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毛利元就の妻の結婚から亡くなるまでの物語
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中国地方は大内氏と尼子氏の二大勢力が根をおろし、そのはざまで元就はたえまなく翻弄されていた。しかし、政略結婚でありながらまれにみるほど愛された妻の天性の明るさに支えられて、元就は次第に実力をつけ、一歩一歩戦国大名への階段を上っていく。乱世を生きぬく武将とその妻を描いた、長篇歴史小説。
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のし上がる以前の毛利を描いた作品というのは
なかなかないのでは。
他の方も書かれてる通り、二大勢力の間で揺れる
国人衆の様子が非常に分かりやすい。
元就さんも手紙に残していますが、よく上手い具合にすりぬけたものだなぁと(笑)
作者の他の作品も気になるところです。 -
(1997.03.22読了)(1997.01.18購入)
毛利元就の妻
(「BOOK」データベースより)amazon
中国地方は大内氏と尼子氏の二大勢力が根をおろし、そのはざまで元就はたえまなく翻弄されていた。しかし、政略結婚でありながらまれにみるほど愛された妻の天性の明るさに支えられて、元就は次第に実力をつけ、一歩一歩戦国大名への階段を上っていく。乱世を生きぬく武将とその妻を描いた、長篇歴史小説。
☆関連図書(既読)
「山霧(上)」永井路子著、文春文庫、1995.11.10
「毛利元就(上)」内館牧子著、日本放送出版協会、1996.12.07 -
最後は駆け足すぎた感があり、残念。
でも、しっかりと電車の中で涙をこらえるクライマックスでした。
そして毛利元就素敵だなぁ、と早く山陰・山陽旅行したいなぁ、
とワクワク。
初めて読んだ作家さんでしたが、総じて読みやすく面白く、
男性の歴史ばかりを教えられる女性にとって
当時の女性が強く描かれている小説だと思います。
他の本も読んでみようと思っています。 -
知らない毛利元就の人となりを感ずることが出来ました。
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4167200333 397p 1996・5・20 4刷