田宮模型をつくった人々 伝説のプラモ屋 (文春文庫 た 45-2)
- 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167257040
感想・レビュー・書評
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本書は模型メーカーであるタミヤの歴史を創業者の息子の田宮俊作氏が記述した本です。もともとは文藝春秋で掲載された連載を大幅に加筆していると言うこともあって、短編集の固まりのようになっていますが、全体的には1冊の本としてまとまりはあると思います。そしてこれは著者の田宮氏のキャラクターもあると思うのですが、社史というよりは会社の歴史の中で出会った様々な人々との交流物語が書かれている、むしろ人間中心の読み物という印象です。黎明期の倒産間際の状況や、ミニ四駆の大成功、海外展開など波瀾万丈の歴史をたどったタミヤの歴史を紹介するとともに、そこに登場した名もなき英雄達を生々しく、人間臭く表現していてなかなかユニークなビジネス書だと思います。
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“神は細部に宿る”その言葉に尽きる本だった。
プラモを作るために、実際の車を購入して分解するとは驚きました。 -
ラジコンやりたいな〜。。。
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子供のころのワクワク感を大人になった今、懐かしく感じることができる本でした。スマホ時代のこれからも頑張って頂きたいです。
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ザクザク読めてたのしかったです。相変わらず社長の自社自慢のような気もしますが、つい読んでしまうのはタミヤが好きなゆえですかね。ハセガワやフジミには出せないでしょうね。バンダイやマルイにもファンは多いでしょうがカリスマ社長ってわけでもないでしょうし。
またこれからもタミヤの白箱をさがすでしょうね。 -
読みました。
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私にとってタミヤは別格、あのマークは眩しくてたまらない。模型だけではなく、それを作るための工具も質が良いからいいなあ。
タミヤのなにがいいって、初心者から濃ゆいファンまで幅広い層が楽しめる商品展開にしているところ。
まんべんなく対応できるってのは裏返すと「すべてにおいてそこそこレベル」で終わりかねないから、専門の会社としてはどうなんだ…?とも言えるのだけれど。
この本を読んでわかった気がする。自社のことだけではなく、模型の世界全体を見据えての方針とお見受けした!どんだけ模型が好きですか。
経営陣の模型愛が溢れすぎた本。読む人によって好き嫌いわかれるかも。 -
新橋のタミヤショップで社長のサイン入りを購入。
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田宮模型の仕事の書き直しに近いような内容だが、より人に焦点をあてていて興味深く読めた。好きなものを、妥協せずに追求する人たちが描かれている。結果として企業としてしっかりやっていけたんだろうなと思われる。また所々に田宮氏の”粋”な人柄が出ている。田宮が好きで働いている人たちは楽しいだろうなぁと思った。