遺伝子と神について そんなバカな! (文春文庫 た 33-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.69
  • (44)
  • (59)
  • (80)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 508
感想 : 63
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167270025

作品紹介・あらすじ

そもそも賢いはずの人間がときとしてアホなことをしでかすのはなぜなのか? この深遠なる人間行動の謎に“利己的遺伝子”という考え方から迫るア然ボウ然ガク然の書。(柴門ふみ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドーキンスの「利己的な遺伝子」を読む前に、導入として読み始めた。
    どのエピソードも面白く興味深いもので、特に文化的な伝達単位である「ミーム」については興奮した。
    作者の人間の愛情を徹底的に疑う姿勢は面白く、ニヤ...としながら読んだが、流石に嫁姑の話など全ての人間が不倫へと帰結するところは過言、冗談7割

  • 2005年前後に読んだと思う。

    浮気や人間関係に悩む方におすすめします。

    しかたないですよ〜と。男女どちらもありますよーと。
    その人の意思ではなく、遺伝子がしていることです。
    あなたは「遺伝子の乗物にすぎない」と。

    これは動物行動学から人間を動物としてみているのですが、人間の間違えているように見える行動も間違えていないと説明できてしまうところがおもしろい。
    以後、竹内久美子さんにハマりました。

    リチャード・ドーキンスの「利己的遺伝子」を知るきっかけになりました。次の乗物を探して遺伝子を残すとともに、memeミームという残し方のことも…。自分の考え方を伝えることなどについても。


  • j読んでおいて損はない

  • 「人間は遺伝子の乗り物にすぎない」という考え方は、すごく斬新なものでありながらも、なるほどと納得できるものだった

  • ド-キンスの関連で読み始めたが面白い。
    作者の別の本もここから読むようになったよ。

    • hossy33さん
      ド-キンスの関連で読み始めたがこれが面白い。
      行動学って深いな。
      ド-キンスの関連で読み始めたがこれが面白い。
      行動学って深いな。
      2017/07/11
  • この本を読んで少しだけ楽になれた読者の一人です。

  • 出版当時たいそう話題になっていたので買ってあった。そして「積ん読」したまま10年程経ち、ふと読み始めた。
     …読了。なるほど、当時話題沸騰したのも納得の面白さである。アカデミズムな硬い語り口ではなく、エッセイのように親しみ易い文章。滅法読み易い。

     まさに“目から鱗”の本である。昆虫の社会や猿の夫婦・家族に関する研究事例をあげながら、動物行動学の学説(奇論の数々!)を紹介してくれる。
     そして圧巻なのは人間についての論考の条り。
    嫁姑の確執、浮気男の分類、親のしつけへの考察…。最新の動物行動学と利己的遺伝子論で人間を斬るに至って、著者の語り口が最もいきいきとしてくる。
    (世間の親は)「絶対に見つからない万引きの方法など、即役に立ちそうなことは教えない」
     等々、まるで悪魔の囁きのようなことまで言う。竹内久美子節の炸裂である。友情、家族愛、そして男女の愛情。それらは全て、利己的遺伝子の立場からすれば幻想にすぎない。そう断言する。まさに、悪魔のようである。
     出版当時はかなりの反発を受けたに違いない。読後の衝撃の大きい、かつ魅惑的な本である。

  • リチャードドーキンス利己的な遺伝子を噛み砕いた本。面白い!

全63件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

竹内久美子
1956年愛知県生まれ。京都大学理学部を卒業後、同大学院に進み、博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学。著書に『そんなバカな! 遺伝子と神について』『シンメトリーな男』(ともに文藝春秋刊)、『女は男の指を見る』(新潮社刊)、『ウソばっかり! 人間と遺伝子の本当の話』(小社刊)、『女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ』(ワック刊)など。

「2022年 『66歳、動物行動学研究家。ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹内久美子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×