- Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167535032
感想・レビュー・書評
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数々の有名人宅のトイレを覗いてインタビューして、味のある俯瞰図にしちゃうという企画。トイレという極めてプライベートな空間を飾るインテリアや小物雑貨など、普通なら見ることができない趣味丸出しの空間を見るって、かなりおもしろい。
高橋睦郎さんちに飾ってある"目のある胃袋"と"スカラベ"が欲しいなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第82回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル2022」第2ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2022.01.02 -
「妹尾河童」のエッセイ集『河童が覗いたトイレまんだら』を読みました。
先日読んだ「今井通子」のトイレに関するエッセイ『マッターホルンの空中トイレ』に続きトイレネタです。
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森羅万象を覗きまくる男「妹尾河童」が、ついにヨソ様のトイレまでも!
各界で活躍する52人の家のトイレが、あの河童流俯瞰図とインタビューによって、白日の下に晒される。
「田原総一朗」氏の便器の蓋への執着、「佐藤陽子」氏のライオン便器、「佐野洋」氏の張り出し空中トイレ等、一度読んだら忘れられない空前絶後のトイレまんだら。
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「妹尾河童」が52人にも及ぶ著名人の自宅を訪ね、トイレを取材して、独特の俯瞰図とともにエッセイ風にまとめた作品で、1989年3月から1990年4月の間、『週間文春』で発表された作品がまとめられています。
印象に残ったトイレは、
■「椎名誠」邸と「C・W・ニコル」邸の木の便座
■「佐藤陽子」邸のライオントイレ
ですかねぇ。
ホント、あの独特の俯瞰図で見るトイレって、妙に印象に残りますよね。
でも、トイレそのものだけでなく、トイレを取材することを通じて、人それぞれのトイレ感というか… トイレだけでなく、排泄に関わる価値観や経験(体験談、失敗談)が明らかになることの方が興味深かったですねぇ。
体験談では、
■「山村レイコ(旧 三好礼子)」が経験したアフリカ マリの共同トイレ
■「阿川佐和子」が経験したエチオピア山中のトイレ
あたりが印象に残りましたねぇ。
これだけ自然にトイレや排泄のことを聞き出してしまう「妹尾河童」って、ある意味、凄いなぁ… と思いました。
著名人のトイレだけでなく、番外編として収録されている、
■洋の東西 昔の便所
■昔の便所はこうだった
■宇宙船のトイレ
■アジア各国のトイレ
■厠からトイレへ
も興味深く読みました。
古代ローマ時代(紀元前500年頃)のローマには既に水洗の公衆トイレがあったというのに、その後、ゲルマン民族がヨーロッパに進出してからは、トイレ文化が後退して、糞尿を家の窓から道にぶちまける時代が続いたというのも、不思議な歴史ですよねぇ。
トイレに関する歴史や文化、価値観って、本当に多様ですね。 -
河童さん本第二弾。彼の字はとても可愛くて読みやすくて好きなので、文章が手書きじゃなくなってて残念。私はホテルの部屋紹介のほうが好き。
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他人にトイレを貸すのも嫌な私にはちょっと抵抗があった本。でも読み進めてゆくうちその嫌悪感が薄れてゆくほど精緻な絵と文。俯瞰図ってなんか好きだな。
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20170614読了
1996年出版。20年ほど前のトイレたち。1年間、芸能人・文化人宅のトイレを覗いてスケッチし続けるというおもしろい企画。ものすごい緻密な絵。今でもテレビでお見かけする人がいる一方、存じ上げない人がちらほらいるあたり、年月を感じる。●この本ではバスルーム横の洗面所空間にトイレを設置したお宅がそれなりに目に付くのだが、この作りは今でも一定数好む人がいるのだろうか。
20170508蔵書
20170213登録 -
久しぶりに読みました。今も第一線で活躍されている方々の丁寧な暮らしや、まだまだトイレに洗浄便座をつける事が贅沢だったはずの時代に、贅をして良いものを付けようという決心に至るまでのトイレを通じた暮らしや健康、仕事に対する考え方を感じることができる本です。
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水辺の図書館in水都大阪フェス2013 テーマ「水辺」で紹介した本です。
https://www.facebook.com/mizubelib2012/posts/676471595698198 -
2014/10/08購入
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ウォシュレット発売開始時期の出版だったようで、今となってはかなり昔のイメージ。
登場人物のすでに何人かは故人になられてますね。