唯幻論で読み解く政治・社会・性 古希の雑考 (文春文庫 き 14-9)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167540104

感想・レビュー・書評

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  • 2007/1/13購入

  • 著者の唱える唯幻論がとても面白い。
    人間の行動原理において、幻想を用いて解き明かす書。
    人間の行動原理は生物的本能ではなく、自我という幻想によって決定される。自我とは「私は~である」といったもので、これは幻想であるから、多くのそれを支える基盤が必要になる。著者は作中で何度も「人間は本能の壊れた生物だ」と主張し、そこから政治、社会、性などの原理を解き明かす。

  • 新聞、雑誌に発表したものをあつめたもので、内容は多岐にわたる。その中でもアメリカ論は秀逸。

  • 2012/07/03-20:33 増長なのだけど納得させられる

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著者プロフィール

精神分析者、エッセイスト。1933年生まれ。早稲田大学文学部心理学専修卒。和光大学名誉教授。『ものぐさ精神分析 正・続』のなかで、人間は本能の壊れた動物であり、「幻想」や「物語」に従って行動しているにすぎない、とする唯幻論を展開、注目を浴びる。著書に、『ものぐさ精神分析』(青土社)、「岸田秀コレクション」で全19冊(青土社)、『幻想の未来』(講談社学術文庫)、『二十世紀を精神分析する』(文藝春秋)など多数。

「2016年 『日本史を精神分析する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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