天の刻 (文春文庫 こ 29-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167542023

感想・レビュー・書評

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  • 裏表紙の紹介文に少し緊張して読み始めたが、違和感なく物語に入り込み、深さに耽読、死生観も理解でき自分に驚きつつ読了
    でも若い頃の僕なら読めない本かも…R35理解出来るかな…

  • 短篇6話。解説 篠田節子。
    月を見に行く
    蝋燭亭
    天の刻
    襞のまどろみ
    落ちていく
    無心な果実

    R35, R40指定という話が解説にある。
    歳を取ったからわかる情景なのだろうか。
    死と恋愛に向き合う。
    日常生活と非日常の一部を叙述的に描写する。

    暗い。
    必ずしも後ろ向きでない。
    淡々としているのはよいかも。
    こういう感触の人も世の中にいるのだろう。
    勉強になりました。

    ps.
    三ヶ月後に二度目に読んだ時,筋を半分忘れていました。

  • ★購入済み★

  • 篠田節子の解説、最初から「……まさか小池真理子の読者にはいないだろう」までの文章が秀逸。

  • 作品全体に漂う生と死。人生への諦めと再生。そして色欲。
    私には早すぎたかな。登場人物たちの気持ちがいまいち理解できなかった。

  • 感情や性格、そして年齢的な意味でも枯れた人々による恋愛譚(恋愛未満も)6本。乾いた感じの描写と展開だなぁというのがまず湧き上がった感想だが、さすが解説の篠田節子さん。「どの作品からも死の匂いが"蠱惑的"に立ち上がってくる」。ああ、これ以上端的に本作の醸し出す雰囲気を表現できることなんて不可能。こう感じさせるくらい見事な一文ではありませんか。

  • すべての描写が素晴らしい。「天に刻」の心境に感服。ただ、さすがにこの本を勧められるような人はいないし、いても勧めはしない(できない)。自分がそうなったときに、自分に勧める感じかなあ。

  • 中年女性達を主人公にした短編集。若いとは言えなくなる時期には心、身体ともに変化し祖音変化に悩む時期だろう。その悩み、苦しむ女性の感情を表現した作品だと思う。ちなみにどの作品にも「食」の描写があり、人間の大きな欲求と絡めて表現しているのだろうか。

  • 実らない恋に身を寄せる女の短編集。
    って、書いちゃうと安っぽく聞こえるけど、内容はずっしり重い。。。

    私は40超えてますが。。。。うーーん。こういう心境になったことないので、いまいち理解出来ないとこが多かった。
    「ふーん、そういうものなのかな~?」って感じで読み進めた。

    最初の4編は、
    夢も希望も生きがいもない人生に飽きて「なんとなく死にたい」と思い「死」を選択してしまう心情がわからなかった。
    でも、この大きい世の中に数え切れない人がいて、その中でこういう生き方や考え方をしてる人はいるんだよね。
    私としては、「もう死んじゃってもいいや」と思って「死」を選ぶのって卑怯な気もするけど。。。。
    世の中、生きたくても生きれない人がいるのに、自分で「死」選んじゃうってどうなのかな~~?
    「自殺」っていうのをきれいに書きすぎてる気もしないでもない。

    最後の2編は、不倫を精算した女の話。
    こっちのほうが、まだ分かりやすかったかな。

    題材はどうであれ、きれいな表現だったので、読んでて嫌にはならなかった。

  • 大人の小説。。この気だるさ。。まだ。わからない・・

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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