- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167544010
作品紹介・あらすじ
ホテルで女主人の到着を待つ若い男女。その背後に潜むエゴイズム、孤独感を澄明な文体で彫琢、愛と性のかかわりをさぐり直木賞に輝く優品。「鳥、とんだ」「三月の兎」を併録。(植田康夫)
感想・レビュー・書評
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1988年の直木賞受賞作。
絶版だったらしくて入手が少し面倒だった。
戦前から続く文学賞の受賞作品くらい刷り続けてほしいと思ったが、読後、受賞作品にも「消費期限」があることを理解した。特に大衆文芸を扱う直木賞は鮮度を無視できないのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心理描写がすばらしい。
そんな生き方もあるよね、一生懸命悩んでそして生きているよね、と共感しかり。
Wikipediaで高校と大学を見て、そうなのか。。。藤だったのね。その感性は北の大地とここからなのかな。
先日、藤に行ってきました。こわいくらい丁寧に対応いただきました。すごいなあ。ここで育ったのね。(本書とは関係ありません) -
直木賞、解説:植田康夫
鳥、とんだ◆熟れてゆく夏◆三月の兎 -
2018/07/28読了
第100回直木賞受賞作品 とのこと。
少し拗れた女性の夏と性愛 のようなもの。
けど、私としてはあまり受け付けなかったです。
主題はどこにあるのかわからず、あちこち彷徨う
本題は、よせばいいのに詩とか過去とか入ってくるから
とりとめがなさすぎて
ストーリーが入ってきませんでした・・・
映像化したら、面白いとは思ったけど・・・。 -
P191
第100回 直木賞 受賞作品。
いまひとつ、自分としては何か物足りない作品。 -
3つの短編集。
それぞれの主人公は壊れた部分がある。
誰しもが少なからずどこかが壊れていて、それを補うように何かに依存したり、反発したりするのかもしれない。 -
標題作含め、全体的に受け付けにくい世界が書かれていました。読むのを途中で止めてしまおうかと思ったほど。直木賞にもいろんなタイプの作品があるなだと勉強になりました。
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男性に対して嫌悪感や恐怖感を抱きながら、それを認めることを拒み続けている律子。ある日律子の元に、疎遠になっていた従姉の道子から自作の詩集が送られてくる。その中の一篇の詩が、幼い頃の二人の甘美な秘め事を思い出させ、律子を責めていた。
そんな律子が慕うのはアルバイト先で知り合った松木夫人。夫人には紀夫という若いヒモがいた。律子はこの粗野な男が大嫌いだった。それがどういうわけか、律子は紀夫とともに海辺のリゾートホテルに滞在することになってしまう。
主人公は、男性よりも女性に惹かれてしまう自分の性癖を、暗い影として背負っているのだが、作品全体も鬱蒼としていて、読んでいてもいまいち感情が入っていけない。ラストも、何だかよく分からなかった。表題作の他、二編を収録。
☆直木賞 -
テーマが多すぎる気がする。男性恐怖症、同性愛など理解しづらい内容だからか?女性の気持ちが分かってないからか?
もう少し大人になってから読み返そう。