ファイアボール・ブルース (文春文庫 き 19-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167602017

感想・レビュー・書評

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  • 桐野先生は『白蛇教異端審問』でザ・ロックに言及してたので、なんとなくプロレス好きなんだろうなということは知っていたけど、まさかプロレスネタで小説書いてるとは……しかもミステリーだって。エグさみたいなのは控えめだけど、キャラクターものとしては面白かったなという印象。驚くべきは、近田が主人公で続編が出ているということ。

  • 女子プロレスの世界が垣間見えた 3.5

  • プロレススポ根モノかと思って読んだらがっつりミステリで先が気になってガンガン読めた。男気のある火渡と女子プロレスの魅力とミステリが上手く融合されてて楽しめた。ラストもスカッ!

  • 内容紹介
    リングの女王・火渡抄子と付き人の近田は、外人選手の失踪事件に巻き込まれる。女子プロレス界に渦巻く陰謀を描く長篇ミステリー

  • R1/9/22

  • 途中までは楽しめた。個性豊かで多彩であり良い。負け続けた自分は予想通り、最後で勝った。相手はアロウ。団体の顔であり、また新団体の首謀者でもある。腑に落ちない。また、被害者が外国人レスラーの可能性もある殺人事件の顛末はまた最後の方では偶然が多く、御都合主義と感じた。解説にもあるが、ビックマック3個とポテトLを食べるなんて、体が資本のプロレスラーとして、大丈夫なんだろうか。取材で分かったのだろうか。

  • 殺人事件もからめてあるが、描かれているのは、主人公が女子プロレスを通して心身共に成長していく姿。女子プロの世界という特殊な舞台を、きっと綿密な取材を経て書かれたのだろうと思われるノンフィクションのような物語。「女にも荒ぶる魂がある。闘いたい本能がある」。いいな、この言葉。女だって、やるときはやるよ!

  • 殺人事件の犯人さがしというよりは、女子プロとその周辺の
    情報が面白さの原因かなと思った

    強く頭の良い女子レスラー火渡さんの付き人の視点で進む

    試合開始前に敵前逃亡した相手レスラーが
    死体になってみつかった(のではないか?)ということで
    犯人さがしをしていく

    サクっと読めて、重さもあまりない話

  • 女子プロレスの弱小団体、花形レスラーの火渡抄子、その付き人で、団体最弱の近田
    対戦相手に酷似した遺体から不審を抱き、独自に調べてみると・・
    雑誌記者・松原、大手団体のスターHIMIKO

  • 女子プロレスの熱血的な話かと思えばミステリー作品になる展開。
    女子プロレスの世界感を良く表した作品でミステリーにする必要はあったかなというのが正直な感想。
    桐野さんの初期のころの作品ということもあるのか読んだ後のインパクトが若干弱い気がした。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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