北京大学てなもんや留学記 (文春文庫 た 44-3)

著者 :
  • 文藝春秋
3.46
  • (7)
  • (14)
  • (22)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 136
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167635039

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大学に通っていた話。

    建前と本音が違いすぎる、世間体が大事な国、の印象が
    きれいに固まった気がします。
    人ですから、いい人悪い人がいると思いますが
    国としては…。
    日常生活、というのに、行ったら恐ろしい、と
    思わずにはいられない内容でした。

    文化の違いとかんがえの違い、すごかったです。

  • いやあ、苦手やわ、この国・・・

  • 中国留学の本を読んだのはこれが初めて。
    なかなか新鮮でした。留学っていうとどうしても感動とかワクワクとかに特化して、どこか話を美化する傾向があるけど、この本はそういうのとは無縁でした。著者は仕事を持ちながら留学していたこともあって、一般的な学生の時期ではないときに中国に行っていることも関係しているのかと。
    中国というとどうしても反日という話がつきまとわるけど、この本の中でもそれについては結構なページを割いて書かれている。著者が見てきた、聞いてきた事実が生々しく書いてあり、なかなかショッキング。

    でもその中でも救いなのは、反日が強い中国の人でも「国」と「個人」を分けて考えていること。国は嫌いかもしれない。でも個人はそれとは別。見るのはその人。「世界と日本」ではなく、「あなたとわたし」。その関係をたくさんつくれたら、きっと世界はもっと住みやすいところになる。
    実際はそんな単純じゃないかもしれない。著者も共産党と中国人を切り分けて考えられないところで悩んでいる。
    だけど何もしないよりはほんの少しでも世界をよくしていけるはず。

  • 『実はもうひとつ、彼女たちが大驚愕したことがあった。「えーっ!日本の会社って入社する時契約書がないんですか!本当に?ホント!」「そうですよ。日本人は盲目的な契約で自分の人生を売るんです」と、先生。』★確かに日本では契約書にサインした覚えがない^^; (2013年04月15日)


    ソウル在住の韓国語学留学経験者としては、日中韓文化比較、中韓留学生活比較の観点から楽しく読めそう!^^/ (2013年04月09日)

  • 「カラー音節表による中国語発音のすべて」中野達、「漢語会話301句」北京語言大学出版社。
    あとは非公開メモ。

  • 本書は、政府関係者や役人、学者、大企業の経営者といったいわゆる知識人などによって書かれたものではなく、一般の女性が中国の北京大学に留学した際に肌で感じた中国国内の経済事情、中国人の政府との距離感やつきあい方、中国人の考え方・心理特性・行動特性など、素の中国が赤裸々に、そしてユーモアたっぷりに綴られており、非常に興味深い。海外育ちの華僑、中国に留学に来たアメリカ人の行動、中国で名門とされている清華大学の学生と北京大学の学生の違いなどについて言及されている点も面白い。
    そのため、中国を扱った専門書などの類とは違った新鮮な驚きと発見に満ちあふれている。
    ただ、筆者の文体、文章癖もあって読みにくい点も見受けられるが、その点を差し引いても一読するに値する内容。是非、一読あれ。

  • 北京大学の留学記。

    中国らしさを出したかったのか、文章がすべて殴り書きみたいで、読みにくい。著者が自分のために書き過ぎている感じがして、読んでいてつまらないと感じる事もしばしば。

    それでも、紹介されるよ内容はどれも中国の一つの側面として言い当てているのだろうと思えておもしろかった。

  •  「中国てなもんや商社」で中国相手のビジネスに苦戦した体験を著した著者が、北京大学に語学留学したときに感じたアレコレを描いたエッセイ。褒めすぎることも、けなしすぎることもなく、リアルな中国の日常の姿を、著者ならではの目線で報告してくれる。中国の国内事情、中国人の思考、行動などがとてもよくわかり、そうだったんだ!と驚いたり納得したり。経済成長、格差、賄賂社会、反日感情などについても率直に語られている。現代の中国を旅する人は、読んでおいてソンはない。

  • 一筋縄でいかない隣国、中国の複雑さがよく伝わってきた。
    おおらか、大袈裟、大雑把な国民性。
    アメリカを嫌いながらもあこがれる心性。
    公の場での発言、行動に、いまも気を使わなければならない政治状況。
    (共産党の一党支配はまだまだ続きそうな気がした。)
    日本を叩くことで、アイデンティファイできるという空気。
    中国の負の側面も、余すことなく語られる(そこが文春文庫に入った所以か?)が、それでも中国に惹かれ、住み続けるとは。
    中国に身を置いた人でなければ、ここまで突っ込んで書けないだろう。
    私は・・・中国語を長年学びながらも、一生中国に留学なんてできないだろうなあ、と自覚してしまった。

  • わずかながら中国に関わる仕事をするなかで、この本であとから知る事実が多くあってなかなか衝撃的で面白かったです。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家

「2016年 『国が崩壊しても平気な中国人・会社がヤバいだけで真っ青な日本人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷崎光の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×