水の中のふたつの月 (文春文庫 の 7-5)

著者 :
  • 文藝春秋
2.87
  • (11)
  • (37)
  • (212)
  • (71)
  • (16)
本棚登録 : 884
感想 : 95
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167652050

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • かなり読みにくかった。途中途中の"少女"視点が毎回変わって、わけわかんなくなった。"少女"って書いてる理由も特に見つけられなかったし。
    最後の終わり方も附に落ちない感じだった。そもそも結局なぜ恵美は接触して来たのだろう?
    小学校高学年の女子がこっくりさんにハマり、そんなに信じるかな?と時代のギャップみたいなものも感じたかな。

  • 亜理子、梨紗、恵美小学校の時の仲良し。
    十数年ぶりに再会する三人。
    子供の頃、「絶対誰にも言っちゃだめよ。三人の秘密だから。」と、仲良し三人の秘密。
    この三人が秘密を持ったまま大人になりました。
    秘密の事が怖かったです。

  • 結末がいまいち腑に落ちない。
    殺すこと=3人でシェアすることなのかと思ったけど「乾くんは分け合えなかった」とあるから違うし、単純に悪魔祓いか、儀式的なものなのか。
    直前に3人だけで話し合う描写も必要なのかよくわからない。
    哲士が乾くんに似ているという部分が鍵なのは間違いないだろうけどスッキリしない〜。
    哲士と藤代先生視点は別にいらないと思うし3人が乾くんを殺したのは最初からバレバレだし長々と引っ張りすぎかな。
    100ページぐらい減らしても良さそう。

  • 「乃南アサ」の長篇サスペンス作品『水の中のふたつの月』を読みました。

    「乃南アサ」の作品は以前から気になっていたのですが、読むのは初めてですね。

    -----story-------------
    小学生の時の仲良し三人組が偶然十数年ぶりに再会した。
    スケジュール帳を一杯にしたがるOL「亜理子」、頻繁に手を洗わないといられない「梨紗」、見栄っぱりで嘘ばかりつく「恵美」。
    三人の遠い過去が少しずつ掘り起こされ、あの夏の日の封印された事件が甦る。
    三人が交わした秘密の"約束"とは何なのか。
    衝撃の心理サスペンス長篇。
    -----------------------

    スケジュールを埋めて、常に忙しくないと落ち着かない「亜理子」、

    異常なまでの潔癖症で、頻繁に手を洗わないと落ち着かない「梨紗」、

    見栄っぱりで、プライドが高く平気で嘘をつく「恵美」、

    十数年振りに再会した三人の物語が、現在と過去(小学生時代)を行き来しながら展開し、小学生時代に三人が憧れていたが、突然失踪した少年「乾」くんの謎が次第に明らかになるという展開。

    三人が再会したことにより、悲劇が繰り返されます、、、

    そして、二度あることは三度ある… 更なる悲劇を予感させるエンディングは、ちょっと背筋が冷たくなる感覚を覚えました。

    三人の性癖の原因が解き明かされないことが、やや消化不良でしたねぇ。

    主人公が女性だったので感情移入し難くく、思春期特有の女性の気持ちというのも今ひとつピンとこなかったことと、「東野圭吾」作品読後という悪条件が重なったせいか、少し物足りない感じがしましたね。

  • 出だしは面白くなる期待感が持てた。だが登場人物に共感を持てる人がいなく途中からは異常性ばかりが気になりはじめた。後半はただ読み終えるのが目的の様に楽しむ事はなくなった。

  • 前半は少しだらけてしまうけど、後半は続きが気になりどんどん読めた。
    女性の描写がうまい。

  • 現在と過去が行ったり来たり。どちらもどうなるのか興味津々。一気に読みたくなります。女の友情の奇妙さの描写は巧みだと思います。

  • 怖い…!!でも面白い…!!

    特に最後の章の一文にゾクリとしてしまった。
    この光景を思い描くと…うーん…怖いっ!!

  • ミステリーというよりもホラー、サスペンスよりの小説。小学校以来の女友だち3人が東京で偶然再会し、そこからだんだんダークで狂気な方に転んでいく。作中に3人のある秘密がそれぞれの視点で回顧され明らかになっていく。回顧されるところで主観になる子が「少女」と表現されているのが興味深かった。おそらくこれは秘密になった事件が境に3人が変わってしまうことから、その以前を少女と第三者視点的に書かれているのではなかろうか。結局メグが2人に連絡したのも、彼氏を紹介したのも生きているはずがない乾くんが存在していることを良しとせず無意識のうちに消そうとしたのではないだろうか。オチも完全にホラーでよし。

  • 小学生の時の仲良し三人組が偶然十数年ぶりに再会した。スケジュール帳を一杯にしたがるOL亜理子、頻繁に手を洗わないといられない梨紗、見栄っぱりで嘘ばかりつく恵美。三人の遠い過去が少しずつ掘り起こされ、あの夏の日の封印された事件が甦る。三人が交わした秘密の「約束」とは何なのか。衝撃の心理サスペンス長篇。

全95件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乃南アサの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×