- Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167661724
作品紹介・あらすじ
西へ。闇の男の領土へと男たちは進む。行く手には闇と死だけが待っている-だが愛する者への思いがあれば恐くはない。世界の明日のために、闇の男を討ち滅ぼすのだ。善なる者も悪なる者も、最後の闘争の中で己の真実を見出し、そして…。世界最高の語り部が人間の普遍の強さを謳いあげた最高傑作、壮大な感動とともに閉幕。
感想・レビュー・書評
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単行本で挫折、著者の小説作法についての本を読み「難産だった」ことについて触れられていて
書く側が諦めないのなら読むのも諦めてはいけないのでは?と文庫版で再挑戦。
ついに最終巻、全てがクライマックス。引き込まれ過ぎて久しぶりに少々寝不足…凄いわ。
間に色々読んだけど、四ヶ月くらいかかったのか…
善側も悪側も一人一人の人間が主役で一冊いける感じの濃さなので、三冊目あたりから善悪それぞれで結合して、複雑に絡んで最終で激突する流れとなると凄まじい。
クセが強くて、たびたび「え、今何読まされてる?」みたいな時間はあったけど、それは何の表現なのかについても読むうちに納得できた部分もある。
先に書いたきっかけもあるが、そもそもキングを図書館で借りて(いきなりスタンド単行本の上巻という無謀さ)挫折した経験は暫く引きずって海外翻訳物を読まない時期がありました。
あれから十数年…翻訳モノを主に読む体質になった私は"過去との対峙"としてこの荒療治に挑むことにしたのでありました。
これでキングの作品はどれでも読める気がしてきました。(「ミザリー」で苦戦してたけど、今となってはすんなり読めそうな気が)
…え、ランドル・フラッグ(今作の悪側のボス)って他の作品にも出てる?
…ん、ダーク・タワー???
(もうひとつの封印していた"挫折の記憶"がフラッシュバック これまた文庫版を買って挫折し「キング合わないかも」と決定打になった作品)
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長かった…1巻。2巻、5巻が好き。
好きなキャラがたくさん死んでしまったので、残念で仕方がない。
でもトムが本当に大活躍だったなぁ。心がキレイだから、悪に勝てるのかな。
悪って、いつまで経っても消えないんだよね…
絶対に残っていく。
でも善も残る。 -
スティーブンキングの悪には理由がない。善があるなら必ずそこには悪がある。
5巻はそんな悪の存在、闇の男との対決。
1巻から長きに渡った物語が一挙に繋がってここに完結します。あの意味のなさそうなエピソードがあるから際立つ話もある。すごいな、スティーブンキング。
登場人物たちは倒れるもの、残るものあり。個人的にはトム・カレンとスチューのエピソードがたまらなくよかったです。ニックも、最後までいてくれました。
最終巻は怒涛です。あー面白かった! -
敵と味方がいれば、スパイ活動は成りたつのだ。
愛はいかなる困難をも克服する。
「もともとばかげたことをやってるんだから、それをばかげたやりかたでやったっていいじゃないか、そう思うわけだ」
「ゆっくり、気楽に。これがレースに勝つこつさ」
「でもさぁ、どんなことだって、やってみなきゃわからない。そうだろ?」 -
2020/7/5読了
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長かった…なのに中だるみがなく、すべてのエピソードが必要不可欠だと感じさせるキングの筆力はすごいなぁ。ずっと謎だった本のタイトルの意味もわかったのでスッキリ。
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えぇ!なラスト。盛り込んでる量がハンパないねぇ。面白かった。
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なんだかんだ言ってもキングはやっぱりおもしろいなあ。と、おもいながら読了できる安心感。
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ようやく完結。高慢の罪を恥じて、砂漠にいくマザー・アバゲイルには、なるほどと思った。
伏線の回収も見事。最後に残る2人は、いかにもアメリカ的。急に、トムが頭が良くなっちゃうのだけは、ご都合主義だなーと思った。 -
とにかく長い。
1200ページ書いて編集に言われて800ページに減らしてた物を、完全加筆修正版として1200ページに戻した上にプロローグとエピローグ的なものを付け足した上に前書きも新たに書いている。
しかし、その分量を読ませる文章力が凄い。
氏の最高傑作の一つと言われるだけのことは有るが、暇な人以外は普通の中長編で満足したほうがいいと思う。