ワガママな病人vsつかえない医者 (文春文庫PLUS 30-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 37
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167713119

作品紹介・あらすじ

著者は数々の音楽雑誌に寄稿する音楽評論家。しかしその実態は、「日本一の病院マニア」なのであった!自律神経失調症、子宮内膜症、偏頭痛…常に数々の病気の兆候に悩み、恐れては病院に駆け込み、パニックする日々を全てかなぐり捨てて書いた爆笑病院放浪記。有名病院のトホホな実態など悲惨な話満載なのに読後はなぜか爽快。

感想・レビュー・書評

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  • 『時給はいつも最低賃金、これって…』の行動と文体が好きで『コンビニ店員は見たっ』を読んでの3冊目。「日本一の病院マニア」と自称するだけあって病的なまでの神経質で病院に通う。今回はお医者さんに同情。

  • うちの本棚にあった、いつ買ったのかも覚えていない本。
    大御所の湯川れい子さんが解説を書いて2〜3冊買ってやってほしいと頼まれても、私は好きになれない本でした。
    病気、病院物の本は割と読む方だけど、ここまであからさまなドクターショッピングの話を延々と繰り返されるといい加減うんざりしてきました。
    自称、病院マニア、検査フェチだそうです。
    全身ありとあらゆるところが具合悪くなる人ですが、お気の毒にという気持ちが少しも湧いてこないのが不思議。
    本職の音楽評論は素晴らしいらしいです。解説によると。

  • 498

  • 確かに面白くないわけじゃあない。面白い。すべってもいない。語彙豊富なんだと思う。のだけど、すんなりこないな。借りたんだから損は無いけど。

  • 面白いっ!
    私自身は、近頃はすこぶる健康で、歯医者さん以外には行く機会もないけれど、このところOttoの父が病のため、義母とともに病院につきそう機会が多くなった。
    この一冊を、某大手古本屋で手に取ったのは、そのせいもあったのかもしれない。

    病院の名誉のために言っておくと、義父が通っている病院は、待ち時間に関してはもう致し方のないことで、朝8時に家(旦那の実家。私は6時台にマンションをでる)を出ても、血液検査、診察、理学療法室での点滴まで終わって家(旦那の実家)に帰ると午後4時を回っている。
    しかし、看護師さんから、技師さん、事務方の人たちまで、実に親切だ。
    病院の段取りは複雑で、この検査にはここに行って・・・という時でも、どの部屋に行っていいのやら、そのあとはどうしていいのやら途方に暮れることもしばしば。
    そんな時にあれこれ質問しても、“自分たちはわかりきっている”という顔は一切せずに、丁寧に教えてくれるのである。

    それとは別に、思い出すのはOLの頃、同じ部署にいた女性のこと。
    彼女はいつも大きなバッグを持っていた。
    同僚の話によれば(私はその部署に転勤していったので、いろいろ知らないことが多かった)、彼女は大変な病院マニアで、その大きなバッグの中身は大量の薬なのだ、ということだった。
    固太りで、がっちりメイクした、結構な美人で、どこか具合悪そうではなかったけれど・・・

    そんな話も含めて、一処方箋(一章)ゴトに『あるある!』的な感想を書きたいほどなんだけれど、それはレビューというには少し違うだろうと思うので自重しておきます。

    しかし、作者は何故こんなに度々具合が悪くなるのだろう?近頃体調いかがですか?心配です。

    ちょっと具合が悪くなって大学病院に駆け込む、ブランド志向病人は迷惑ですが、ちょっとした症状が大きな病気の前触れなこともあるので、早めの診療はむしろお勧めです。
    ただし、お住まいの地域の小さな診療所でね。

    あと、解説が湯川れい子先生というのが豪華だな~
    著者との関係を考えれば当然かもしれないのですが、私たちの世代で(トシがバレてしまうがな)洋楽を聴く人間には、ススんでいてカッコイイ、憧れの女性でもありましたから。

  • 「ワガママな病人VSつかえない医者」2

    著者 和田靜香
    出版 文春文庫PLUS

    p17より引用
    “いつも病院に行き、そこで検査してもらい、
    結果がシロと出れば薬も飲まずに一気に回復するのが常。”

    音楽評論家である著者による、
    自身の病院マニアぶりをいかんなく発揮した一冊。
    婦人科から心療内科まで、
    幅広い受診経験が紹介されています。

    上記の引用は、
    著者の病院通いでのいつもの結果についての一文。
    これがプラシーボ効果というやつでしょうか?
    著者の場合、
    病気になったように思い込んでいるので、
    違うのかもしれませんが。
    自分の体調に気をつける事は悪い事ではありませんが、
    こうしてほんの少しのことで病院を利用するひとが多いのが、
    保険料の負担になっているんじゃないのかなと思いました。

    ーーーーー

  • とにかく、ちょっとでも具合が悪いと病院に駆け込む「騒動記」

    なんでこんなに風に重病じゃないかと悩むかなぁと思うのだけど、
    じつはアタシにもかなり思い至る(笑)
    やってもらった検査も医者に云った言葉も、やらかしちゃったことも。。。(爆)

    あ、胃カメラを引き抜いたことはないけど…

    アタシは限界まで病院に行かないので、いつも「もうちょっと早く来なさい」と云われるので、筆者の行動力(?)は羨ましい。。。

    基本的に医者って信用してないのかも知れない(いや、してないな…)

    「症状を抑える薬をくれる人」としか認識してないので、一度病院に行くと「あれもくれ、これもくれ」と薬の名前をバンバン挙げる(良い子はマネしてゎいけません)

    だから、この本に出てくる「使えない医者(検査技師含む)」には全く驚かない。

    むしろ「医者は使えない」くらいの認識でいるから、もしもこの先、信用できる医者に出逢ったら感動するだろうなぁ〜

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著者プロフィール

1965年生まれ。相撲・音楽ライターにして、政治ジャンルで『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』(左右社)の2冊を上梓。異例のヒットとなり、累計3.6万部を突破する。今後は市民がつながるためのおしゃべり会を、公民館でやるつもり。

「2023年 『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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