本業 (文春文庫 あ 41-3)

  • 文藝春秋
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717704

感想・レビュー・書評

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  • -108

  • 連載全40回にボーナストラック、さらに文庫版ボーナストラックと、サービス精神旺盛なのは文章の凝り様だけではない。
    本書の中で大槻ケンヂの文才を褒めているが、著者自身の文才も一行ごとにギャグを挿入しないと、というようなかつて見られた焦燥感から、より肩の力の抜けた垢抜けした文体に成熟して、なかなかに読ませる。
    山城新吾、大槻ケンヂ、吉田豪あたりについてはぜひあたってみたいと思わせる。

  • 『芸人春秋』が面白くてこちらも手にとりました。
    この方文章上手だなぁ、と思います。プロレス関係など分からない話は、ご本人が愛があるだけに熱い文章に対して本当に全然ついていけないんですが・・・。そして、たけしさんの事が大好きなんだなぁと感じられました。

  • 2008年3月10日、初、並、帯無
    2013年4月16日、イオンモール鈴鹿BF

  • “タレント本とは、「膨大で払いきれない有名税に対するタレント本人による青色申告書」である”

    矢沢永吉、いかりや長介、ゾマホン、島田紳助、百瀬博教、アントニオ猪木、山城慎吾… 幅広い知識からくる独特のボキャブラリーと比喩表現で、各々のタレント本と、本人そのものの本質に切り込む。

    そして、師:ビートたけしへの深いリスペクトと愛情を感じ得ない。

  • タレント本に関して博士さんが書いている本。面白い。問題は面白いから取り上げられている本をつい読んだつもりになってしまうことだ。
    岩井志麻子さんの解説は同郷の人間なので余計に面白い。しかし岩井志麻子は最強だ。
    分厚いけどすらすら読めるのはすごいなあと『お笑い 男の星座』から続けて思う事。

  • 浅草キッドの水道橋博士が一冊5~6ページ程度でタレント本をひたすら評論していくというもので、タレントとの実際のエピソードを交える点は彼ならではです。タレント本というものに興味を持つきっかけにはなりましたが、それ以上に、水道橋博士の語彙の豊富さと文章の秀逸さにとても驚き、興味を持ちました。頭の良い方なんですね・・・。

  • 何年か前に「お笑い男の星座」「お笑い男の星座2」をブックオフの100円コーナーで買って読んだ。タレントや有名人との交流や裏話を書いたエッセイだった。そのとき、このお笑いタレントのただものではない観察力、モノ書きとしての才能に驚いたが、この本で、その印象はさらに強くなった。

    50冊余のタレント本の書評集であるが、書評と言うより交遊録でありすぐれた人物評である。いわゆるタレント本だけでなく、田原総一郎、佐野眞一、野中広務、百瀬博教、岩井志麻子、宮崎学などもとりあげており、タレント本だけでなく彼がかなりの読書家であることがうかがえる。

    一流レストランや高級料亭のような素晴らしい料理もいいが、彼の本はいわば和洋中華混在の大衆食堂である。しかし、ただの大衆食堂ではなく店主で料理人であるかれの技と感性、ポリシーが一品一品に感じられる町の名店である。★四つ!

    この本もブックオフの100円コーナー。消費税込み105円だが、私の読書はほとんどこれ。わずか105円でこんな面白い本が数多く読めて、幸せな時代である。

  • ある歳を超えるとタレント本を買うのが恥ずかしくなる。昔は千原ジュニアの「14歳」を読んで自分の将来を希望でいっぱいに膨らましたりもしたが、いまとなっては読んだことを恥ずかしい自分の歴史としている。
    この本はタレント本を解説してる本と行ってもいいが、自己啓発本としても傑作。

  • 浅草キッドの書くエッセイはとにかく面白い。
    芸能界では一、ニを争うであろう。
    その圧倒的な知識に裏打ちされた筆力にはいつも唸らされる。
    この本もそんな期待を裏切らない出来となっている。
    タレント本をレビューしたタレント本。
    タレント本という軽いジャンルをここまで深く読み込んだ人間はいないのではないかと思えるくらいのもの。
    帯には「誉め殺し」と載っているが、殺してなんか全然いない。
    むしろ著者が意図していなかったことまでも読み取り、新しい魅力を引き出している。
    普通に買いたくなるようなレビューになっている。
    こんなレビューをいつか書けるようになりたいと本気で憧れてしまう1冊。
    個人的には元光GENJI諸星和己の「くそ長〜いプロフィール」が一番気になった。

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