燦 1 風の刃 (文春文庫 あ 43-5)

  • 文藝春秋
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167722050

感想・レビュー・書評

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  • いいですね。意外に。さくさく読めるし。

  • 久々のあさのあつこさん作品
    個人的には作品によっては苦手な作者だったりする。
    しかし今回は時代物+ファンタジーな雰囲気でどこか上橋菜穂子さんを彷彿させるので割とさらさらと読めた。
    筆頭家老の息子伊月と神波の一族燦の奇妙な縁は今後どうなっていくのか。
    とりあえずは読むのが楽しみである。

  • 導入の1巻。ワクワクする始まりで、これからが楽しみ。
    筆頭家老の嫡男である伊月は藩主を襲った刺客と刀を交える。
    その刺客は鷹を操り剣も達者な謎の少年・燦だった。
    二人の宿命とは。燦の正体とは。神波の一族の正体とは―。

    気になることだらけで面白くてグイグイ読めました。
    悲しすぎる過去。儚い夢と願い。大人たちの葛藤。逆らえない運命の荒波。
    物語が大きく動き出したところで次巻へ続くので早く読みたい。
    その名の通り、心のままに誇り高く生きる燦。
    出来れば彼らにとって幸せな展開であって欲しいと願ってしまう。

  • 時代劇風ファンタジー、と言い切ってしまっていいのかわからないが、ファンタジー。

    ただ、ファンタジーならば、作者の作品でなくてもいいかな。と言えてしまう。キャラクターの描写を中心に三人称でうまく描かれていくのだが、だからと言ってわくわくするような展開があるかと言えばそうでもなく、たんたんと世界観が描写されていくのにただただ漫然と読んでしまう。

    文章が上手いから苦も無く読み進めれてしまうのだが、作者への期待感から若干辛めの評価となってしまい★3。

    ミステリーの評価が甘くファンタジーの評価は辛くなるのはさーせん。そんなことを言いたくなってしまった。

  • 42/263

  • 時代小説というよりはファンタジーに近いお話?で読みやすいお話(*´∀`*)色々な因果が絡まってこれから物語が始まる…といった感じで1巻終了でしたね。続ききになる★2015.05.09読了

  • 主人公と仕える殿の関係はほのぼのと微笑ましいが、両者の父親の関係の緊張感は人間臭く、現実的。

  • 【本の内容】
    <1>
    江戸から遠く離れた田鶴藩。
    その藩主が襲われた。
    疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。
    筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。
    尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?
    少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。

    <2>
    江戸での生活がはじまった。
    伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。
    一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。
    その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。
    さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが―。
    少年たちが江戸を奔走する、文庫オリジナルシリーズ第二弾。

    <3>
    「圭寿、死ね」。
    江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。
    同じころ、伊月は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾の無残な死体を前にしていた。
    そして燦は、江戸で「神波の一族」を知る人物に出会う。
    彼らにいったい何が起ころうとしているのか。
    少年たちが躍動する文庫オリジナルシリーズ第三弾。

    <4>
    「闇神波は本気で我らを根絶やしにする気だ」。
    刺客、暗殺、陰謀。江戸で男が次々と闇から斬りつけられる中、燦はついに争う者たちの手触りを感じ始める。
    一方、伊月は藩の代替わりの準備に追われるが、圭寿の亡き兄が寵愛した美しき個室・静門院が面会を求めてきて…。
    少年たちが苦悩する、文庫オリジナルシリーズ第四弾。

    <5>
    燦、助けてくれ。
    頼む、燦。―圭寿の亡き兄が寵愛した側室・静門院の住まう屋敷からの帰り道、刺客に襲われた伊月は、生死の境をさまよい続ける。
    正体を現さぬ敵、闇神波への激しい怒りに揺り動かされる燦が静門院のもとを訪ねると、予想外の真実が明らかになり…。
    少年たちがもがく、文庫オリジナルシリーズ第五弾。

    [ 目次 ]
    <1>


    <2>


    <3>


    <4>


    <5>


    [ POP ]
    タカを思うように扱い、超人的な速さで藩主を襲撃した若者燦。

    そのたたずまいと技に魅了されつつ、主君と藩を守るために立ち向かう筆頭家老の嫡男伊月。

    武芸に秀でた2人の若者の縁と、その宿命にあらがう葛藤。

    文庫書き下ろしシリーズ第1弾。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 正直よくある話。
    同じあさのさんの「弥勒の月」ともよく似てるし。
    なんだけど、好きなんだよね・・・こういう話。
    主従関係ものであり、さらに表ではなく影として生きていくことを決めている主人公だなんて、みんな好きでしょ。笑
    良くある話なんだけど、読んでて楽しい。
    でもちょっと子供っぽいかなって気がしなくもない。
    でも、好きなんだよね。

  • 江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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