- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167725013
作品紹介・あらすじ
記紀ブームの先駆けとなった三浦版古事記が文庫に登場。語り部による親しみやすい口語体の決定版現代語訳で、おおらかな神々の物語をお楽しみ下さい。古事記研究の最前線に立った詳細な注釈や、時代背景を浮き彫りにする解説、神々の系図などを合わせて読めば、古代人の心とじかに向き合えます。古事記がこれほど面白いとは…。
感想・レビュー・書評
-
古事記、イザナギ・イザナミから天孫降臨辺りまでを口語調で。
神話である以上、絶対的な事実で裁断すれば、あらかたがフィクションでしょう。
でも、日本の国造りや文明の流れ等々、日本人の原風景がつまっています。
そしてそこからは、それらに根差す「日本人の心性」も読み解けるかと。
さらに突っ込むと、歴史が勝者のものである以上、隠された歴史も、、
出雲の国譲りや御神渡りなどは、まつろわぬ神々との闘争の符号でもありそうで。
なんていくと、北森鴻さんの読みすぎかな。
とはいえ、その辺りの流れをさらっと俯瞰できるので、
コレを踏まえて、より原文に近いものを読んでも見たいところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
口語訳で読みやすい
-
出てくる神様が多すぎて少しでも気を抜くと関係性がわからなくなるのが大変だった。
古事記はもっと堅い話かと思っていたけれど、怒ったり嫉妬したりみんなで相談したり人間臭い面も多々あったし、文章は注釈も多くわかりやすく、楽しく読めた。
特にアマテラスはとにかく伊勢神宮に祭られているすごい神様!という印象しかなかったが、読んでいるとちょいちょい強引なところがあってイメージと違った(笑) -
2006/12/06
-
口語訳で書かれた文章であるので、声に出して読むことをおすすめする。今回初めて読んで、登場する神々の多さに驚愕したが、本書の巻末に各章の系譜図が記載されているので、途中で混乱した場合はそのページで確認すると整理できる。また、各章ごとに著者の詳細な注釈が加えられているので、読めない漢字や知らない用語に直面しても問題なく読み進められる。それにしても性的な描写が散見されるが、神々の行為であるためか、神秘的な印象をもたらしてくれる。
-
登場する神様が多すぎて覚えられないので、その辺はちょっと読む位ではどうにもならないが、全体のストーリーは分かりやすいので、記憶と照らし合わせて、そして記憶を修正しながら読めた。
-
日本最古の神話。昔はこうやって語られてのかなと想像しながら読めるバージョン。
-
わかりやすい
-
読みやすくてわかりやすくて、とても良い本。
古事記はマンガだとストーリーはわかりやすくても意味がいまいち不明だったり、不自然だったりするし、古文だと途中で読む気がなかなる。
古事記専門家の三浦先生の口語訳と解説はとてもよかった -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
古事記は漫画やゲームでは知っていたのだけど、本編をしっかりと読むのはこれが初めてになる。
第一印象としては大量の名前に押し流される感じだ。しかし、それに慣れてくると面白くなってきた。
「神代篇」に関して書けば、ほぼ歴史的な事実よりも物語的な要素が強い事に印象に残っている。