- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167753146
感想・レビュー・書評
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大阪音大の教授でもあるピアニストの青柳いづみ子さんの著書です。
モーツァルトの曲は子供の頃が1番上手に弾けて、その後は下手になっていく。子供はまだ妖精だから小鳥が歌う様にモーツァルトを弾けるのだ。大人になって“曲について”とか“テクニックについて”とか、あれこれ考えだすようになると、途端にモーツァルトの曲は難曲と化す。
スケールもエチュードも散々練習して、モーツァルトの交響曲やオペラも勉強して、練習して練習して苦しんだ末にようやくモーツァルトは再び弾けるようになるのだ。
でも、この努力なくして本物のモーツァルトは弾ける様にならない、なぜならこれが彼自身が歩んだ人生だったから。
というようなことが書いてあり、大変同感しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
音楽関係の専門誌などに載ったエッセイを集めたもの。新聞や一般誌に載るモノと違って堅いかも。知らない曲や作曲家の話はちんぷんかんぷんですがそれでも面白く読みました。フランス人が壮大なモノと同時に小さくて繊細なモノに惹かれるというところで「はた!」と膝を打ったのは「優雅なハリネズミ」のどこがフランス人受けしたのかその秘密の一端が明かされたと思ったからです。
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のだめつながりで、ドビュッシー好きのピアニストさんの著作を購入してみました。
ピアニストから見たモーツアルトやドビュッシーやサティについての記述が大変興味深かったです。 -
双子座ピアニストは二重人格の改題。彼女の包み隠さず書く姿勢は立派。プロのピアニストが何を普段しているのか興味深い。