クイールを育てた訓練士 (文春文庫PLUS 10-18)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753641

感想・レビュー・書評

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  • 盲導犬訓練士を目指すものとして、憧れと尊敬の気持ちでいっぱいになる本でした。
    最後のエピローグでの、ユーザーの方の言葉は、私の中でまた一つ忘れられない言葉となりました。
    ぜひ、盲導犬を知らない方にも読んでいただきたい本です。

  •  盲導犬クイールを育てた訓練師、多和田悟さんの生い立ちから訓練師になってからの様子が描かれた一冊。
    少し前までの私のように
    「盲導犬は厳しい訓練を受けて、大変な仕事をがんばってる」
    というイメージを持っている人にぜひ読んでもらいたい。

    「そんなの人間の思い込みだ」
    とか思う人もいるのかな。
    それでも私はこの本から、犬がいかに仕事を「遊び」と捉え、褒めてもらうこと、「グッド!」という言葉にどれだけの喜びを持って人と一緒に歩いているか、それがよく分かりました。
    この褒める訓練手法を考え・実践したのが、犬の魔術師と言われている多和田悟さんです。
    (今度お会いしたらサイン貰おう)

     視覚障碍者のパートナーとして、一緒に歩く・そして一緒に生きる、盲導犬はそんな存在なんだと思います。

  • 多和田さんの育てた盲導犬という個性。個性的に仕事をする犬。そんな盲導犬の訓練が出来る人はどんな風にクイールを育てたのか。まさに訓練士になるためにうまれてきたような多和田さんの訓練で旅立った盲導犬たちも、そのユーザーの方も、ともに楽しんで歩いておられるんだろうなぁと想像できる。共著者の矢貫さんがフィスを連れて歩いたことを、フィスが特別な出来事として記憶していて、矢貫さんを覚えていた記述がとても印象的だった。この人こそプロフェッショナルと呼ぶにふさわしい人。

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