- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167754075
感想・レビュー・書評
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どこまでが史実かは、わからないが、秀吉の謀略もあったのではというのは納得できる。
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光秀の次女・綸を室に迎えて、光秀の養子となり「明智左馬助」を名乗る三宅弥平次が主人公という設定(実在かいとこかは?)。主君・光秀にも妻にも一途を貫き通した人生が清々しい。
本能寺の変は、魔王・信長を倒すため、朝廷側・近衛前久が仕掛けた陰謀という視点は説得力もある。
本能寺の変の前の連歌会で有名な光秀の句「ときはいま あめがしたしる さつきかな」は、「土岐」氏の光秀、「天が下」は「天下」で謀反を決意したとされているが、謀反を大勢に事前に知らせるのはおかしいなと思っていたが、その解釈は一蹴している。 -
上巻で期待したほどじゃない、かな。うーん恋?
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秀吉、信長が良くできすぎ。
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明智光秀を取り巻く様子、本能寺の変に至る様子を明智光秀の重心・明智左馬助の視点で描かれていく。斬新な視点で本能寺の変前後の明智光秀の気持ちの迷い、信長の死を描いていく。また、前職がコンサルタントということもあってか、論理的に書かれている。
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2010/11/7 Amazonより届く。
2013/8/28〜8/31
本能寺の変に対する非常に説得力のある解釈。実際のところはどうだったのかは、永遠の闇の中。恐るべきは、公家というところか。現在の官僚も同じだな。 -
3部作完結編。明智光秀ではなく、その部下の明智左馬助が主人公としてかかれており、左馬助の視点から光秀をみることでより光秀や左馬助の不幸は避けることができないものだったのだと感じた。
前2作を読み返してみたいと思う。 -
信長の三部作第三弾が読み終わった。日本最大といっていいくらいの謎を3方向から読み終わり、実に充実感があった。
特に今回の明智左馬之助の恋はすごく興味深かった。明智光秀を有能な部下というより、出世を重んじる武将とし、今まで私が持っていたエリート武将の意識を全く別の観点から描き、謀反を朝廷の策略に信長との単なる行き違いとしてしまっている点が非常におもしろい。もし、上司と部下の行き違いが歴史の謎の原因だったとしたら、いつの時代も変わらないなということになり、いかにも光秀には冷酷な生涯ということになる。
明智左馬之助下巻は、その謎に迫る加藤廣の仮説と勝負が決まってからの左馬之助のカッコよさが目立った。特に、最後のところでの堀秀正とのやりとりは爽快。最後のところは、題である左馬之助の恋が実る場面で悔しくも自害となってしまう。ストーリーに引き込まれる内容だった。
もし、可能であれば、阿弥陀寺の調査を実施して、信長に関わる謎に迫って欲しい。 -
本能寺の変へつながる一連のストーリーもさることながら、表題の明智左馬助の恋についても切なく一気に読んでしまいました。
歴史を題材としているので、ある程度の流れは推察できてしまいますが、それでももしかしてとワクワク感をもったまま読めました。
歴史のミステリーという意味でも面白かったです。