藤沢周平 父の周辺 (文春文庫 ふ 1-91)

著者 :
  • 文藝春秋
3.75
  • (4)
  • (4)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773380

作品紹介・あらすじ

夏の夕方、『オバQ音頭』が風に乗って聞こえてくるとそわそわし始め、「盆踊りに行くか」と誘ってきた父。公園に忘れたカーディガンを取りにいき、ブランコを押してもらった思い出。夕飯を作ってくれた時のメニューがいつもタラちりで、アクとりに奮闘していたこと-愛娘が父・藤沢周平と暮らした日々を綴る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「趣味は父」と言い切る(再婚の)母親とファザーコンプレックスの著者、遺言に最初に「展子をたのみます」(もう30才なのに!)と書く親バカな藤沢周平。なんともうらやましく、素晴らしい家族のエピソードを中心に綴られた1人娘のエッセイ集です。
    2010年3月読了

  • 昭和30年代、
    40年代の懐かしい香りと、ほのぼのとした家族の雰囲気が生き生きと描かれている。
    まさしく「普通が一番」

  • 藤沢周平氏の御息女である遠藤展子嬢のエッセイ。
    娘目線の父親藤沢周平氏を綴っていて面白かったです。

  • 【本の内容】
    夏の夕方、『オバQ音頭』が風に乗って聞こえてくるとそわそわし始め、「盆踊りに行くか」と誘ってきた父。

    公園に忘れたカーディガンを取りにいき、ブランコを押してもらった思い出。

    夕飯を作ってくれた時のメニューがいつもタラちりで、アクとりに奮闘していたこと―愛娘が父・藤沢周平と暮らした日々を綴る。

    [ 目次 ]
    1 幼い日の思い出(父の声;子供の直感 ほか)
    2 娘時代(禁じられた遊び;大泉学園の家 ほか)
    3 鶴岡(夏休み;新潟の海 ほか)
    4 父の日常(家での会話は;「ハダカの亭主」 ほか)
    5 生と死と(東大病院の付き添い;母の入院 ほか)

    [ POP ]
    「小説を一本書くと体重が三キロ減る」。

    若き日に結核を患い、手術時の輸血により肝炎を発症した藤沢周平は、日々を丹念に生き、思いを文章にして作品中に残した。

    「普通が一番」が口癖だった亡き作家の素顔を、愛娘が書き綴る好エッセー。

    公園に忘れたカーディガンを取りに行った際、ブランコを押してくれた思い出。

    かけがえのない父親の姿だ。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

エッセイスト、鶴岡市立藤沢周平記念館監修者。1963年、藤沢周平(本名・小菅留治)の長女として、東京に生まれる。西武百貨店書籍部に勤務ののち、遠藤崇寿と結婚。現在は藤沢周平に関する仕事に携わる。著書に『父・藤沢周平との暮し』(新潮文庫)『藤沢周平 父の周辺』(文春文庫)『藤沢周平 遺された手帳』(文藝春秋)などがある。

「2022年 『藤沢周平「人はどう生きるか」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤展子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×