- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167773380
作品紹介・あらすじ
夏の夕方、『オバQ音頭』が風に乗って聞こえてくるとそわそわし始め、「盆踊りに行くか」と誘ってきた父。公園に忘れたカーディガンを取りにいき、ブランコを押してもらった思い出。夕飯を作ってくれた時のメニューがいつもタラちりで、アクとりに奮闘していたこと-愛娘が父・藤沢周平と暮らした日々を綴る。
感想・レビュー・書評
-
「趣味は父」と言い切る(再婚の)母親とファザーコンプレックスの著者、遺言に最初に「展子をたのみます」(もう30才なのに!)と書く親バカな藤沢周平。なんともうらやましく、素晴らしい家族のエピソードを中心に綴られた1人娘のエッセイ集です。
2010年3月読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和30年代、
40年代の懐かしい香りと、ほのぼのとした家族の雰囲気が生き生きと描かれている。
まさしく「普通が一番」 -
藤沢周平氏の御息女である遠藤展子嬢のエッセイ。
娘目線の父親藤沢周平氏を綴っていて面白かったです。 -
【本の内容】
夏の夕方、『オバQ音頭』が風に乗って聞こえてくるとそわそわし始め、「盆踊りに行くか」と誘ってきた父。
公園に忘れたカーディガンを取りにいき、ブランコを押してもらった思い出。
夕飯を作ってくれた時のメニューがいつもタラちりで、アクとりに奮闘していたこと―愛娘が父・藤沢周平と暮らした日々を綴る。
[ 目次 ]
1 幼い日の思い出(父の声;子供の直感 ほか)
2 娘時代(禁じられた遊び;大泉学園の家 ほか)
3 鶴岡(夏休み;新潟の海 ほか)
4 父の日常(家での会話は;「ハダカの亭主」 ほか)
5 生と死と(東大病院の付き添い;母の入院 ほか)
[ POP ]
「小説を一本書くと体重が三キロ減る」。
若き日に結核を患い、手術時の輸血により肝炎を発症した藤沢周平は、日々を丹念に生き、思いを文章にして作品中に残した。
「普通が一番」が口癖だった亡き作家の素顔を、愛娘が書き綴る好エッセー。
公園に忘れたカーディガンを取りに行った際、ブランコを押してくれた思い出。
かけがえのない父親の姿だ。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]