墨染の鎧 上 (文春文庫 ひ 15-9)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 112
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167797027

作品紹介・あらすじ

戦国時代、禅僧にしてただ一人、城持ち大名となった男、安国寺恵瓊。安芸の名家に生まれながら、家が滅亡して出家。西国の雄・毛利家の外交僧として才覚を現し、戦国乱世に飛び込んでいく-。信長の死を予言し、秀吉の行末を読み切った男の生涯を、NHK大河ドラマ「天地人」の原作者が描ききる傑作長編歴史小説。

感想・レビュー・書評

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  • ★評価は読了後に。
    この作家、こういった傍流の人物が好きなのかな?なかなか選ばんと思うな、普通は。
    穿った見方をすれば、先人によりペンペン草さえ生えていない剥げ土壌で生き抜く術なのかもしれないけれど。
    良く知る戦国時代を違った角度から楽しませてくれるが、見たことが無いかと言われるとそうでもない。まぁエンタテイメントとしてはそこそこ楽しんでおるので贅沢な要求かもしれません。

  • 下巻にまとめ

  • 平凡。

  • 軍師官兵衛も、あと少し。その影響で読んでみた。

  • ドラマで描かれている安国寺恵瓊のイメージとかけ離れ過ぎて、痛快だった。下巻が楽しみ。

  • 信長~秀吉までの時代を毛利側からの視点で描いているのは新鮮だが、割とあっさりした印象で、のめりこんで読むという感じでは無かった。

  • 外交の天才のお話。
    しかしただ天才なのではなくて、確かな芯をもって人に取り入るのではなく、人と渡り合っていく様がかっこいいと思います。
    中でも下巻の関ヶ原に至る過程がとても気に入っています。
    才のあるものとして書かれているのに、関ヶ原の敗北をどのように納得させるのか?と興味半分不安半分で読んでいましたが、疾走感があり無理のない展開でした。
    主人公を持ち上げすぎず、しかしかっこよく書く事にかけて、火坂さんほどお上手な方はいらっしゃらないと思います。

  • 著者の作品は歴史上のいわば脇役的な人物や、組織の№2的人物を主人公とする作品が多いことが私好みで多く読んできた。
    本書も安国寺恵瓊という歴史上マイナー人物を主人公としたもので、毛利家における微妙な立場を的確に描きつつ、織田軍中国戦略を、受側の毛利家の視点で描いたものは読んだことがなかったので、新鮮であった。
    個人的な嗜好で注文をつけるとすれば、最後のクライマックスである関ヶ原実戦での主人公の軍団内駆け引きや足掻き、また、敗戦後逃亡して捕らわれるまでの葛藤などを著者流の人物描写を持ってもう少し物語濃く入れて欲しかった。(上下巻共通レビュー)

  • 読みやすい。膨らませ方がうまい。

  • 主人公の先見の明に感動する
    主人公は
    単なる毛利家の家臣であったと
    思ってましたが
    そうでもなかったのね
    今回も時間を一人で計りながら読みましたが
    1秒から53秒の間でした
    平均は19.25秒でした

    一言感想としては
    弱肉強食の戦国時代だと思った

    彼の智略と先見の明に感動
    毛利家の為に 東奔西走し
    毛利氏が 秀吉さんかに加わると言う条件で
    親秀吉派で 生涯を貫き通すが
    関ヶ原のおりに
    主君の毛利氏に裏切られて
    斬首される
    西の桶狭間と言うのが気に成った

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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