K・Nの悲劇 (文春文庫 た 65-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 308
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801991

作品紹介・あらすじ

仕事で成功した夫との新しい生活。夏樹果波は幸せの絶頂にいたはずだった。ところが予想外の妊娠をした時から、何かが彼女の心に取り憑き始める。治療に乗り出した夫の修平と精神科医を待ち受けていた戦慄の事態とは何か-我が子を守ろうとする母の愛を描いた、恐ろしくも切ないホラー・サスペンスの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の高野和明さん!
    というか、もう読むのがこれしかない感じ。(共作のは、まだあるけど)
    ホラー?医療ミステリー?…まぁ、どっちでもええけど。
    男の身勝手が生んだ悲劇って感じやな。
    ちゃんとすることしなアカン!
    何事にも安易過ぎ〜気をつけよ^^;
    精神的疾病と心霊とのせめぎ合いやけど、どっちとも取れるねんなぁ〜
    精神科医は、当然、精神的疾病前提でもの言うし、素人からすると心霊現象かと思うし。
    こんなに、偶然の一致があるんか?で、私は心霊に一票入れます!
    子供というのは、男性である父親より、自身で産む母親との繋がりは、遥かに強いんで、奇跡も心霊も起こりそう。
    高野さんなんで、エンタテインメント性もいっぱい!
    最後のハラハラ感は、良かった〜!
    …でも、そのお陰で、今日は早く寝る予定が…^^;
    早く新刊も出んもんかな。
    高野さん、お待ちしてます!

  • 高野和明さんの本が読みたくて買った本

    話の序盤で悲劇の原因がなんとなくわかってしまったので、その後の展開がなんだか負に負を重ねてあたふたしてる様に感じあまり共感ができなかった。

    最後で周囲で起こっていた問題もすべていい方に解決し、スッキリ終わった内容でした。

    出産かマンションかどちらを取るか?出産をとれよと感じた小説でした。





  • 子どもを産みたい、という女性の気持ちを、男の人はここまで理解できないものなのかと(自分自身に産みたいという気持ちがなくても)、少しびっくりした。
    ホラーと、精神病の両面から進んでいく話はすごくおもしろくて、進めば進むほどページをめくる手を止められなくなった。
    最後はなにもかもうまく行き過ぎた感はあったけど、出産のシーンはおもわず涙してしまった。怖さと感動と医療ドラマの難しさ感がうまく馴染んでいて、とてもおもしろかった。

  • 他のよりもとか思ったけど、めっちゃすらすら読み終わっとったわ笑ベストセラーを旦那が出してその印税でちょっと潤って気持ちよくなっていいマンション買って気分上がってヤッたけどお金そんなないし、こども生まれてもってなるほどなーって、なんか題材が身近に感じた。
    壮大な感じは、ないけど奥さんに乗り移ったのは、亡霊ともとれるし、精神病ともとれる書き方やし結局どっちやったんやろうって笑
    全然知らん人の人生を覗き見した気分やった高野さんのは、だいたいハッピーエンド。取材で殺処分の犬とか猫より堕す子供のが多いってすごいなーって子供産むってすごいなーって

  • ホラー苦手な自分にとっては中盤まではなかなか読み進めることができませんでしたか、中盤〜後半は楽しく読めました。ただ印税入ったとはいえ、すぐ高級マンションを買う判断がちょっと現実的ではないかなと思ってしまいました。そこまでお金に無断着な人いますかね?まぁそれがないとこの物語は始まらないので、きっかけとしては必要なんだけど、、、

  • 2018.1.2-183

  • 文庫解説が春日武彦先生なこともあり借りました。
    なるほど、サイコサスペンスに留まらず医療ミステリ要素たっぷり。
    一気に読みました。

  • たまたま、出版した本がヒットして思わずマンションを購入する夏樹修平。
    しかし、時同じくして妻が予定外の妊娠をしてしまう。
    修平はマンションを手放すか子供を諦めるか悩み、中絶を決断したところから物語は転がりはじめる。


    ・幽霊と精神病の関係性についての話が面白い
    ・修平の身勝手な考え方に辟易とする。でも若い人だけでなくこういう人いるよねと思う
    ・保健所で処分される動物の数と中絶される赤ちゃんの数どちらが多いと思いますか?


    後から何時も後悔している人読むべきです。

  • 途中こわくて読み始めたことを後悔したけど 最後がホッとする終わり方だったので よかった。読後感がいいと救われる。やっぱり終わり方は重要。

  • どんな悲劇かと内容見ずに読み始めましたが…タイトルが内容に負けてる。男としての心構え。何が本当に大切なのか?を妊娠から出産を通して女性に対しての誠意と気持ちとは…女性の覚悟を思い知らされる。これから結婚する人。特に男性に読んでほしい。

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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