銀座のすし (文春文庫 や 52-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838621

作品紹介・あらすじ

「銀座のすし」だけが、なぜ特別なのか?テレビでお馴染み山田五郎さんが身銭を切って食べ歩いた、銀座のすしの探訪記。日本が誇る名店の知られざる逸話を掘り起こします。

感想・レビュー・書評

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  • 「銀座のすし」。
    それは最上の食事の中でも、さらに最上です。

    それぞれの店にはそれぞれの矜持があります。
    それは「常に最高のすし」を提供しようと
    していることです。

    それゆえ、値段も高くなりますが、それは
    仕入れコストに対してのことなので当然です。

    どの店も口を揃えて言うのは、バブル期には
    手を抜かず、不況の時にも値下げをせず、自分
    の出す寿司に誇りを持って、それに見合う
    値付けを心がけている、と言う点です。

    そんな職人魂に触れることができる一冊です。

  • これは寿司のお店を紹介する本ではなく、寿司の歴史と深みを教えてくれる本。単純に敷居が高いということではなく、職人の思いや、そこに行き着くまでの流れが分かる。

  • 江戸のファストフードだった寿司がミシュランに★がつくほど評価されることになったのは、銀座があったから。博覧強記の人でおなじみの山田五郎氏が2年にわたって「銀座百点」に連載したものが文庫化。銀座の有名店を巡り親方や銀座出店の話を伺っている。縁遠いところの話ばかりだけど、なぜか嫌みがない。いい仕事。巻末の系譜は保存版。

  • 【「銀座」と「すし」だけが、なぜ特別なのか?】テレビでお馴染み、山田五郎さんが身銭を切って食べ歩いた、銀座のすしの探訪記。日本が誇る名店の知られざる逸話を掘り起こします。

  • 銀座のすしの歴史について学べる!最後についてる系譜だけでも重要度高い。ほかけと青空行ってみたいな。

  • 銀座の名すし店を、一軒一軒、訪れ、紹介するもの。いいですねえ、お鮨は。

  • 一緒に寿司屋探求をお付き合い頂いているKassieさんから、文春文庫の新刊を頂きました。著者の山田五郎氏曰く、「江戸の屋台寿司を世界の高級料理へと成長させた原動力は、明治以降の銀座で起きた、下町の粋と山の手の高級感の核融合」ということです。只、かねさかのシンガポール進出、あら輝のロンドン進出、よしたけの香港進出によって、寿司は「銀座の寿司から世界の寿司」に進化し、本書は銀座が寿司の頂点を独占していた時代の最後の記録になるかもしれないと書いています。銀座の寿司は敷居(と金額)が高くてまだまだ探求できていませんが、私の中でのNo.1寿司である金沢の小松弥助をベンチマークに、銀座の寿司の研究も少しずつ始めたいと思います。

  • 丹念な調査取材して書かれていることがよくわかる。名著だと思う。

  • 本当に書末、あとがきの後にある銀座のすしの系譜と銀座の寿司160年の関連年表だけでも勉強になる一冊。寿司はどう始まりどう進化していってるのかを23店の歴史を追いながら作者がまとめた本。

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著者プロフィール

山田五郎(やまだ・ごろう)
1958年、東京都生まれ。編集者・評論家。東京国立博物館評議員。AHS(英国古時計協会)会員。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。『Hot-Dog PRESS』編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている。『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ)、『出没! アド街ック天国』(テレビ東京)など、テレビ・ラジオの出演も多い。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決』『知識ゼロからの近代絵画入門』(以上、幻冬舎)、『ヘンタイ美術館』(共著・ダイヤモンド社)、『へんな西洋絵画』(講談社)など。

「2022年 『第2期:5巻セット 〈白の闇〉篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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