花の鎖 (文春文庫 み 44-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167860011

感想・レビュー・書評

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  • 梨花の家には毎年Kという人物から花束が届きます。
    湊かなえさんの作品のNの為にのようにイニシャルにKが付く人が沢山出てきてこのKという人物の特定が困難になっています。
    作品名「花の鎖」ですが、3人の女性主人公目線で描かれていますが舞台となる場所や登場するお店が全て同じ為に読み始めは少し混乱してしまう所がありました。
    3人に共通するアイテムは花なのですが何故鎖なのかというと、この3人祖母「美雪」母「砂月」娘「梨花」の関係にありGeneretion chainという感じです。
    描き方が巧妙で物語半ばまで3人が親族であるという確信が持てず、いつか鉢合わせるのではないかと思ったほどでした汗
    3世代に渡る北神家との確執も最終的には晴らす?解決?なんという表現をしていいのか私には難しいですが丸く収まってよかったのかな?

  • 途中途中であれ?となる部分があり自分の中で人間関係の様子が繋がっていくのが面白かったです。相関図がないと少し頭がこんがらがりますが面白いです。人物名の呼び方などから時代が読み取れて時代がわかるくらい特徴がある日本語(喋り方?)って凄いなって思いました。私はまだまだ未熟なので個人的にはもうちょっとスッキリしたかった感はありました。

  • 2024/2/23

  • 相関図が欲しいのがすごくわかる。
    え、誰?誰?ってあやふやなまま読んじゃってた。

  • 205Pの和菓子屋の大将の証言を見てから、アーーーッもしかしてそういうことーーー?!?ってなって人物相関図書き始めたwww普段ミステリ読む時そういうこと全然しないんだけど、自分の頭を整理するために...!そしたら合ってた!

    普段どんでん返し的な衝撃を追い求めてミステリ読み漁ってる私だけど、この作品はそういう衝撃はなくって、じわじわと真相が分かってくるっていう感じで、それもまた嫌いじゃないなって思った!

    さつきがドナー提供したから花が贈られてくるのは読めたけど、美雪が全財産かけて手に入れたかった物が和弥が建てた美術館だったっていうのは最後の最後まで読めてなくて、それが分かった瞬間泣きそうになった。。。おばあちゃーん!!!切ない気持ちやら悔しい気持ちやらが湧き上がってウゥッてなったよー!!!マジで陽介許さんからな!!!!!!

  • さすが湊かなえさんだわ!冒頭謎だらけなところから、じわじわじわじわヒントが零れ落ちて、終盤の方になると、「もしや、たぶん、きっと、、!」って気持ちが急くほどに謎解きされていく物語に惹き込まれていきます。始まりはどちらかというと、なんか少し退屈な女性達の物語感があるんです。それなのにだんだんと繋がってきて、母娘三代に渡る物語だと察したあたりから3倍面白い小説になりました!
    あとあれですね、花の鎖はコマクサ、りんどう、コスモス、クルマユリと色々出てきた花達かと思いますが、同じくらいに3代を繋げる鎖になってるのは画家と、【きんつば】ですね。
    きんつば出てきすきで、読み終わった今めちゃくちゃきんつば食べたい(笑)
    スロースタートに面白くなるので、序盤少し飽きを感じるかもですが、是非とも読み切ってほしい小説です。

  • とても面白かった、繋がりを意識して読むといいかも

  • 一気に読み切った!面白かった〜!!
    花の名前のついたきんつばの復刻版、のシーンでふわふわと断片的に漂っていた点と点が線というよりも紐になってしゅるしゅると結びついていくような感覚、気持ちよかった!
    冒頭から花やきんつばを包む箱の美しさに溢れていて、ふんわり春風のような肌触りもある反面、本筋はしっかりミステリしていて読み応えがあった。
    意図せず山に関する本を手に取りがちだな。

  • 湊作品は『サファイア』『母性』を以前に読んでいた。

    『イヤミスの女王』?って呼ばれているらしいがイヤミスの意味はわからないけど、旦那はあんまり好きなタイプではないと言うが、私は同世代だからか何かダークな部分に共感するところがある。

    この人の面白さといえば私は『仕掛け』だと思う。
    あちこちに散りばめられた『仕掛け』が、最後すべてのピースが揃ったときに「あ!」と驚かされる。
    今回もそれぞれ3人のヒロイン達が、どう繋がるのかと思ったら、「そういう繫がりだったのか!」と驚かされた。

    やっぱり湊作品は改めて面白いと思った。

  • 面白すぎて1日で読み切ってしまった!!!長すぎないのに満足感があるのも良い〜〜うっすら隠された事実に気付いていける具合が絶妙で読み進める手が止まらないし、そういうことか!って気づいた時にカ〜〜ッと泣ける...とても好きだった

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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