リーシーの物語 上 (文春文庫 キ 2-44)

  • 文藝春秋
3.03
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903084

作品紹介・あらすじ

巨匠キングが自身のベストと呼ぶ感動大作夫の死後、悲しみに暮れるリーシー。夫の過去に秘められたあまりに痛ましい出来事とは? 永遠の愛と悲しみからの再生を描く傑作。

感想・レビュー・書評

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  • トワイライト・ゾーン。

    想像力が創り出す世界。

    日常のすぐ隣に蠢く別
    世界。

    あちらとこちらの世界
    を行き来するとき。

    そのとき空気が裏返る
    感じ。

    それは目覚めたままで
    見る夢。

    はたして老獪なホラー
    の帝王が描いたものは、

    愛かはたまた憎しみか。

    そう、愛か憎しみです。

    すべて煮つめればその
    露骨な二者択一となる
    この世界。

  • ご本人は気に入ってるようだけど、いつものキング作。
    スロースターターで後半に向けて色んな仕掛けが仕込んであり、それがどんどん加速していくのが醍醐味。
    よって上巻は人によっては心折れるのもわかります。
    頑張って読んでみて欲しいですが、好みもありますしね。
    感想自体は下巻に書きます。

  • 2022/4/2読了
    キング自身が最も愛する作品と推した、と知れば読みたくなるではないか。そんな本作は、感動的だけどちょっとグロテスクな、喪失の悲しみと、そこからの癒やしと再生の物語なのであった。ところで……訳者あとがきにあった小咄の落ちは、何処にあったのか? 

  • なかなか読みづらい

  • 感想は下巻読破後に。

  • キング氏最愛の作品。いわく。。。

    わたしにとっては大きな意味のある作品でね――それまで書いたことがなかったテーマ、すなわち結婚生活についての本だからだ。あの作品で書きたかったことはふたつある。ひとつは、人々は結婚生活のなかで秘密の世界を築いているということ。もうひとつは、その親密な世界にあってさえ、おたがいに知らない部分が存在している、ということだ。

    ――ローリング・ストーン誌2014年11/6号

    詳しくは、翻訳家の白石朗さんによる書評をどうぞ。
    http://books.bunshun.jp/articles/-/3078

    さて下巻にすすもう。。。

  • 2017/8/21購入
    2020/1/4読了

  •  作家だった夫が亡くなり、ようやく遺品整理を始めた妻リーシー。
     遺品の中から、彼女は夫のメッセージを見つける。

     夫の生い立ちや、リーシーの病んでる姉や、夫の遺作を狙ういかれたストーカーなど、物語を彩るものは多いけれど、常に毅然としてあるのはリーシーと夫スコットとの夫婦愛だ。
     もう、ど直球のラブストーリーだと思えるぐらい。
     
     キングらしい、異世界の様や、ストーカーの不気味さも、二人の愛情のスパイスでしかない。
     面白いんだけどね。
     異世界の描写は本当に素晴らしい。文字なのに映像が目に飛び込んでくる感じさえした。

     つまりのところ、愛情というのは<信頼>なんだなと思う。
     お互いがお互いを、それこそ死んでもなお信じ続けている、その強さが美しいのだと思う。

     そう。
     これは、美しい、この上もなく美しい物語なのだ。

  • 出張などの移動時間を中心に読んでいました。

    スティーヴン キングの作品は、大学生の時、授業の課題の1つとして、「シャイニング (文春文庫)」を読んだことがあるくらいなのですが、今回の「リーシーの物語」は何となく村上春樹さんが描く”異世界”とのつながりが出てくる作品(「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」や「海辺のカフカ」など)世界に近いように感じました。

    私の拙い言葉で説明すれば、ベストセラー作家であった最愛の夫を2年前に亡くした妻(主人公・リーシー)が、夫の遺品の整理に取り掛かる過程で、今まで辛くて酷い記憶ゆえに意識の底で”忘れよう”としていた、夫に関する記憶を思い出しながら、過去と現実とに向き合い、これからも夫の記憶と共に生きていくことを選択する物語。

    現在に関する記述と、過去の記憶とが入り乱れるので、読み進めるのに少し苦労する部分もありましたが、上巻の後半あたりからは、一気に読み進むことができました。

  • 【巨匠キングが自身のベストと呼ぶ感動大作】夫の死後、悲しみに暮れるリーシー。夫の過去に秘められたあまりに痛ましい出来事とは? 永遠の愛と悲しみからの再生を描く傑作。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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