ニッポンAV最尖端 欲望が生むクールジャパン (文春文庫 ふ 41-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167905217

作品紹介・あらすじ

世界を驚かせるニッポンのAVアダルトビデオこそ、〝もう一つのクールジャパン〟だ! 制作者たちの面白哀しい情熱と創意工夫を徹底取材で明らかにした異形の書。

感想・レビュー・書評

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  • AVこそクール・ジャパンだ!の帯には苦笑だが、例えどんなジャンルでもその道を極めんとする者は求道者。「職人」がニッチのニッチを求めて真剣に遊んだ先に創る者と観る者との真剣勝負を生むのだ。そこには愛がある。エロスを超えたアガペーですらある。
    合掌。

  • 90年代、00年代の細分化されたジャンルAVトピックスを取りあげたもの。
    他の批評本が80代中心であったので、新鮮味があり楽しく読めた。
    ・ロボット(スタッフみんなで製作)
    ・シーメール(透明の液体!)
    ・世界の辺境、紛争地域でナンパビデオ(ガンバ大阪が話題にw)
    ・超高齢AV男優、女優(長期現役の秘訣はなんだろう?)
    など。
    一番興味深かったのは、「格闘技もの」である。
    現役時代の抑圧が外れる+競技への執着の合成の妙か。
    しかし、格闘技はガチではなく、演出が適度に入ったものがよいと思った。
    頑張り過ぎて、腕が外れてしまうのは、実用云々問題外である。

    しかし、90年初期にピークを迎えたAVは、メディアをDVDに変えて、
    ネットに駆逐されて凋落していく。
    (これは、どの解説本でも異口同音である)
    巻末では、ビデ倫裁判をかなり詳細に取り上げている。
    しかし、本分野への当局の不定期な引き締めは、理屈では語れない。
    (コミック関係でもそうである)
    インターネットを引合いに出しても効果はないと思われるが、議論を待ちたいところではある。

  • 規制のせいで日本の AV が、特殊なものになっているという考察については、頷けるものがありますね。
    そもそも、いい大人なら隠すまでもなくわかっているものをいちいち隠すとか、そもそもインターネット見れば隠れてないものがいくらでも落ちているのにとか、日本の規制ってナニを考えているかわかりません。
    映像表現としての規制を無くして、替わりに未成年の目に確実に触れないようにするってのが正しい方向性だと思うんですけどね。

  • AVの隙間 シーメール、微乳、熟女

  • 【世界を驚かせるニッポンのAV】アダルトビデオこそ、?もう一つのクールジャパン?だ! 制作者たちの面白哀しいまでの情熱と創意工夫を徹底取材で描く異形の書。

  • 非常にマニアックなノンフィクション。

    AV業界の様々な裏話や業界ならではの苦労が描かれる。

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著者プロフィール

1962年生まれ。ライター。
映画、庶民史、酒場ルポ等のテーマを中心に雑誌・書籍に執筆している。
主な著作に「東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く」(実業之日本社)、
「辺境酒場ぶらり飲み」(リイド社)、「消えゆく横丁: 平成酒場始末記」 (筑摩書房)など。

「2022年 『失われゆく娯楽の図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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