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- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167905552
感想・レビュー・書評
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言葉のセンスに痺れる。「これが世にいう」シリーズ最高。
第7回の「恐怖」はガチで怖い話しだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく笑える。ツボにはまったとしか言いようがないが、表現が絶妙なのだ。単身赴任先の部屋で一人で、しかも昨日泣きたいくらいショッキングな知らせを受けて落ち込んでいるにもかかわらず、三回も声を出して笑ってしまった。そのくらい強力。本を読んで声を出して笑ったのは久しぶりだと思う。笑える作者ではないはずなのに。
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ホラー作家のエッセイ。歯科大学中退してマンガ家を目指していた著者は、夢も諦めてズルズルと派遣工として生活をしていた。それらの思い出を雑誌に連載していたもの。爆笑と失笑の連発。この作家のデビュー作『粘膜人間』を読んだことがあってそのこじれ加減に辟易した覚えがある。その作風を生み出した個性の持ち主だというのが納得がいった。根本敬の特殊エッセイの登場人物を連想した(著者も彼が出会った人物たちも) いくつも引用したいエピソードがあるがこの作家の文体語彙言い回しの力を抜きにすると面白みが薄れてしまう。一読を強くオススメする。 図書館本だが手元においておきたい。