逢沢りく 下 (文春文庫 ほ 22-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906962

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  • 余韻を残す最後のシーンだった

  • 2017.3月。
    誰でもりく的な部分を心の中に隠してる。人間は孤独。結局は自分。でも、りくが関西の人たちと出逢えてよかった。親や周りの環境って絶大。しっかりしろ、大人!って思いました。私も。

  • それにしても、りくちゃんのパパのような男性は本当にいるのだろうか。関西のあんなにおもしろい親族の元で育ったのに、東京で長く働いて最早関西弁も出なくなったけれど、おしゃれな仕事で成功。美しい妻を得て、妻を家庭に閉じ込めて、妻がストイックなほどに家事&育児に打ち込む様子を見てまあまあステディな彼女も作って、それでもなお妻に永遠に片思いしているなんて。

  • 関西のうちでは、おばさん、おじさんだけでなく、その息子(次男)司、アフリカに単身赴任中の長男、昭。その妻、冬美、こどもたちの春くんと時ちゃんが出入りする。
    時ちゃんはりくのことが好きで、まとわりつく。
    実は時ちゃんは病気だった。

  • りくは、いわゆる「ふつうの女の子」ではない。しかし、りくは私であり、あなたかもしれない。りくのように容姿端麗でなくとも。りくにとっての涙は、寧ろ不器用であること。そして、泣くことが出来なくなったことは、素直になったとも言えるのかも。だから最後の、あの切なさに、私も走り出したくなる。

  • 心の鎖がすこしほどけた逢沢りくさん。親元を離れて心安らかに生きていってほしいな。

  • 嘘でしか泣けないりく。
    少しずつ見える変化…。時ちゃんとのやりとりは、大人になった私からすると可愛いなって思いました。
    関西の人っていうのか、こういう人おるなって思います…。でも、すごく尊敬出来る…。私は素直じゃないりく側なので…。最初は距離が近すぎて嫌だと思うのに、本当はそれを求めてたり…。
    最後のシーンは、一緒泣いてしまいました…。
    きっとりくは変わって行きそうで、見たかったなーって思いました。

  • いい。この物語を構成する技量!計算された登場人物!

    人は人によって変わる。だけど,変わるために人を受け入れられるかは別の問題。

    毛嫌いしていた関西での生活。ずけずけと入り込んでくる居候先の人物達。大人に対してはよい子を演じるが,自分より年少の子どもには演じない。そこに正直な自分の心が表れ,相手とのやりとりが生じ,心と行動に変化が現れる。ラストシーンの慟哭とボートとカニ。ボートやカニに意味はあるのか,ないのか。そんなことを考えるのも面白い。

  • 泣ける。泣ける。りくちゃん、泣きたかったんだなあ。

  • 上巻からの下巻。
    圧倒的な展開で途中で読む事を止められない。
    大嫌いな関西の親戚の家に預けられてもりくはりく。
    だけど、両親とは違った距離感で接する親戚達と関わり、りくはだんだんと。。。
    りくが徐々に大人になると言うより、感情のある人間になっていく過程を見ている様で苦しい様な応援したくなる様な不思議な感覚。
    ラストシーンはりくと一緒に泣きそうになった。

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著者プロフィール

1974年生まれ。関西在住。2003年7月より、「きょうの猫村さん」をネット上で連載。2005年7月に初の単行本『きょうの猫村さん 1』を出版し、日本中の老若男女を虜に。2015年には『逢沢りく』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。著書に『きょうの猫村さん』『カーサの猫村さん』シリーズのほか、『僕とポーク』『山とそば』『B&D』がある。

「2017年 『2018年「きょうの猫村さん」卓上カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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