- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167906962
感想・レビュー・書評
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余韻を残す最後のシーンだった
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2017.3月。
誰でもりく的な部分を心の中に隠してる。人間は孤独。結局は自分。でも、りくが関西の人たちと出逢えてよかった。親や周りの環境って絶大。しっかりしろ、大人!って思いました。私も。 -
関西のうちでは、おばさん、おじさんだけでなく、その息子(次男)司、アフリカに単身赴任中の長男、昭。その妻、冬美、こどもたちの春くんと時ちゃんが出入りする。
時ちゃんはりくのことが好きで、まとわりつく。
実は時ちゃんは病気だった。 -
りくは、いわゆる「ふつうの女の子」ではない。しかし、りくは私であり、あなたかもしれない。りくのように容姿端麗でなくとも。りくにとっての涙は、寧ろ不器用であること。そして、泣くことが出来なくなったことは、素直になったとも言えるのかも。だから最後の、あの切なさに、私も走り出したくなる。
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いい。この物語を構成する技量!計算された登場人物!
人は人によって変わる。だけど,変わるために人を受け入れられるかは別の問題。
毛嫌いしていた関西での生活。ずけずけと入り込んでくる居候先の人物達。大人に対してはよい子を演じるが,自分より年少の子どもには演じない。そこに正直な自分の心が表れ,相手とのやりとりが生じ,心と行動に変化が現れる。ラストシーンの慟哭とボートとカニ。ボートやカニに意味はあるのか,ないのか。そんなことを考えるのも面白い。 -
泣ける。泣ける。りくちゃん、泣きたかったんだなあ。
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上巻からの下巻。
圧倒的な展開で途中で読む事を止められない。
大嫌いな関西の親戚の家に預けられてもりくはりく。
だけど、両親とは違った距離感で接する親戚達と関わり、りくはだんだんと。。。
りくが徐々に大人になると言うより、感情のある人間になっていく過程を見ている様で苦しい様な応援したくなる様な不思議な感覚。
ラストシーンはりくと一緒に泣きそうになった。