船参宮 新・酔いどれ小籐次(九) (文春文庫 さ 63-9 新・酔いどれ小籐次 9)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908997

作品紹介・あらすじ

小籐次は久慈屋の大旦那・昌右衛門に同道を請われ、手代の国三を供に伊勢神宮へと旅立った。昌右衛門はなにか心に秘すことがあるようだが、なかなか小籐次にも心の内を語らない。小籐次一行は大井川で川止めにあい、島田宿に留まることを余儀なくされるが、たまたま地元の悪に絡まれていた旅籠・紋屋鈴十の隠居を助けたことから、紋屋の舟型屋敷に逗留させてもらうことになった。その間、島田宿の本陣で賭場を開き、旅人や地元の人間を餌食にしていた自称・京都所司代勘定方と、地元の悪党勢力を一掃する。ようやく川止めが明け旅を再開することになったが、紋屋に勧められ、旅程を急ぐために船を使って海路伊勢に向かう「船参宮」をすることとなった。その道中、そして伊勢に入ってからも、島田宿で小籐次から逃げおおせた神路院すさめと名乗る妖しい黒巫女が一行をつけ狙うが……。昌右衛門の出生の秘密が明かされ、小籐次が留守の江戸では駿太郎が研ぎを請け負う。それぞれが人生の新たな一歩を踏み出すことを予感させる、書き下ろし第9弾。

感想・レビュー・書評

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  • 新シリーズの9作目。内容はほとんど作品紹介に書いてある通り。江戸時代の江戸からのお伊勢参りの様子が分かって、それは面白い。すごいなあ、昔の人は

  • 黒巫女の妖術、私の好みではない。

  • 五十過ぎても、息子に店を譲る歳になっても、幾つになっても子どもにとって親は親なのですね。
    子どもの頃より、自分も子の親になって歳をとってからの方が親の有り難みは身に染みるのかも。

  • 大阪に在住で、お伊勢参りは、何度か訪れているが、、、、江戸時代のおかげ参りの様子がよくわかり、江戸から伊勢までの道のりが、船を使用しても、大変だった事がわかる。
    時代小説を読むと、歴史も理解できるところがいい。
    大井川を超すのも大変だったのだと、、、

    先日、テレビで、御師の屋敷が、放送されていた。
    歴史あるお家なのだろうと、見ていたのだが、、この本で、御師の家格と格式があるのを知った。
    宮司家
    神宮家
    三方家
    年寄家
    平師職、、、、

    今度 参宮する時は、内宮、外宮だけでなく、金剛證寺も行ってみたいと思う。

    小説では、いつものように、小藤次の活躍と、息子の従順な行いに、サクサクと読み終えてしまった。

  • おかげ参りをする子供って根性あるよね。

  • 新シリーズ第九弾
    世話になっている久慈屋昌右衛門に頼まれ伊勢へ同道、大井川で川止め、ここでの関わりから黒巫女すさめに狙われることに、そして昌右衛門の伊勢訪問の訳は?、実母の秘密を?

  • 2017年8月文春文庫刊。書下ろし。シリーズ9作目。伊勢参りの小藤次の話。続いているというそれだけの話になってしまっています。

  • 分限者を助けて歓迎されて、仕返しされて、倒す。
    黄金のマンネリは別にいいんですよ。
    勧善懲悪だし。
    ただ、最近の酔いどれ様はあまり魅力的じゃないんだよなー。

  • お伊勢参りの途中で悪党退治
    あいかわらずです

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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