えほんのせかい こどものせかい (文春文庫 ま 40-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909468

感想・レビュー・書評

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  • うさこちゃん(ミッフィー)の翻訳などで知られている松岡享子さんの書かれた本。東京都現代美術館のミュージアムショップで売られていて、思わず購入。
    紹介されている絵本は、2歳2 ヶ月の娘にはまだ難易度高いものが多いですが、絵本の選び方や、魅力を理解するのに、とても良い本!たまに読み直しする本になりそうです!

  • 松岡さんや、東京子ども図書館のファンは読むことをオススメできると思う。

    筆者の経験(子どもたちのグループへの読み聞かせ、子どもへの選書)をソースとして語られる本なので、筆者のファンや、グループへの読み聞かせを行うボランティアの方とっては読んでいて学びがある本だと思う。

    巻末の絵本選書リストはとても役に立つ。自分も好きだった絵本が並んでいて、懐かしい気持ちで眺めた。が、赤ちゃんの娘に今すぐ読み聞かせる絵本ではない…。様子を見ながらいつか読んであげたい。

    絵本は25歳以上のモノを選ぶ…も分かりやすい基準だった。その基準に囚われる必要はないけど。となると、実家にある絵本を持ってくればいいということになる。

    「悲しい」ではなく「泣いている」のように、客観的事実を記述している絵本がよい、というのは同意。感情を決めるのは受け手である子どもなので、それを絵本の側が「悲しい」とか言ってんのは、感情の冒険をさせてあげるチャンスを無駄にしているように思う。

  • 松岡さんの、子どもを観る優しい観察力を感じました。
    読む人によっては分かりにくい表現の文章もあるかもしれませんが、松岡さんがいかに子ども目線になって絵本と向き合っているかが伝わります。
    著書の中でオススメされている絵本は、是非とも子どもに読ませたいです。

  • 卒論書くのに読んだ本が文庫化していたので、思わず手に取ってしまいました。
    初めて読んだ時のことを思い出して、もっと本をたくさん読んであげたいと思いました。

  • わたしが絵本の読み聞かせを始めた時に、この本を紹介してもらって読んだ。とても共感することがたくさんあって、心をわくわくさせた。子どもと本に関わるすべての人に読んで欲しいな。(ハードカバーの本もある)

  • こどもの絵本はどういうものであるべきか、絵本の作者、翻訳者の視点から書かれています。
    たくさんのこどもに読み聞かせをしてきた作者だからわかる読み聞かせの効果なども書かれていました。
    グループ向けの読み聞かせの方法やオススメ絵本リストがあります。
    絵本リストはそれぞれどのように読んだらいいかのアドバイスも書かれていてとても参考になります。

    ★本との出会い:図書館
    ★買いたい本リストに追加

  • 絵本の読み聞かせ方や選び方。なぜ子供に絵本が必要なのか。子供が好きな絵本。読み聞かせに向いた絵本の紹介。読み聞かせをするようになったらもう一度読み返したい。

  • アメリカと日本の図書館で数多の子供たちと接してきた著者が、絵本の読み聞かせの方法を解説。子供が喜んだベスト三十四冊も紹介。

    1968年に、「こどものとも」の折込付録として書かれたものを、1987年に単行本化、2017年に文庫化したもの。
    かなり前に書かれていることになるが、文章に色褪せた感じはない。

    こどもに読み聞かせをする時、絵本を選ぶ時に注意したい点を述べたものだが、「質問魔、説明魔にならないこと」というのが、胸に刺さった。
    4、5歳以上向けの絵本になると、ストーリー性のある内容となり、そこで絵の説明(ここに○○があるね)や質問(何個あるかな?)を事細かにすると、こどもがおはなしに入っていく邪魔をしてしまう、ということ。

    ちょうど息子が4歳になったばかりなので、これから読み聞かせをするときの参考にしたい。
    オススメの絵本リストも嬉しい。

  • 元は「こどものとも」の折り込み付録に発表された、子どもにとっての絵本や読み聞かせのもつ力についての文章を松の実文庫の身近な人のために私家版冊子「私の教室」としてまとめ、それにグループのこどもたちに読み聞かせるための選書や読み方についての基本的なアドバイスや読み聞かせにおすすめの作品紹介も添えて、日本エディタースクール出版部から刊行されていたもの。書かれてから半世紀経ってデジタル化が進んだこんにちになっても、本質的な部分はまったく色褪せることなく、こどもと本を愛する著者の誠意と真実がつまったバイブルといっていい。
    子どもを持った人にも読み聞かせ活動を始めたいと思っている人にも、そして子どものための作品をかきたい人にも強くおすすめできる一冊が、こうして手に入りやすく気軽に読める文庫版になったのは意義のあることだと思う。
    前半はこどもを本の世界にいざなう絵本の大切さ、読んであげる意味がていねいに説明されていて、後半の作品リストは、ページをめくったり読んだりのタイミングなど、経験からのアドバイスがとても勉強になる。聞かせる対象の向き不向きや目安となる時間も書いてあるのもありがたい。作品によって表現(訳語)が硬いと感じるときや順序がしっくりこないと感じるときは必ずしも本文のとおりに読まなくてもいいと示唆している箇所があって、それでよかったのだと胸をなでおろした(でも、そうする場合も、変えたなりに読み方はいつも一貫していたほうがいいのだろうけれど)。

    絵本の持つあたたかみ(安心感)という要素の話は、この前に読んだ本にあった、親子関係のなかで築かれなければならない大切な要素に、そこに存在しているという安心感があることを思い出さずにはいられなかった。

  • 懐かしい絵本がたくさん登場して、思わず本屋に読みに行った。読み聞かせをしたくなるが肝心の子供がいない。忸怩たる思い。

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著者プロフィール

兵庫県神戸市生まれ。大学卒業後、渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学んだ後、ボルチモアの公共図書館に勤める。帰国後、子どもの本の普及に努め翻訳、創作など多方面で活躍。

「2015年 『新・小学校国語の教科書に出てくる読み物セット 全11巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松岡享子の作品

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