- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167914493
感想・レビュー・書評
-
2024/3/7購入
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上巻で各登場人物ごとに同時進行していたお話が下巻で融合して一気に加速していきます。
この各パートの合体が早いのはキングにしては珍しいなと感じました。
あ、もうここで合流するんだ、みたいな。
その後多少の付かず離れずな展開はありますが、時系列も素直で読みやすかったです。
ちょっと綺麗にこじんまりまとまりすぎたな、という印象はありますが、それはここ最近のキングによく見受けられる傾向ですね。技巧的に成熟して、冒険的・実験的な要素は薄くなってしまいました。それでもやっぱり天才的に面白いんですよね。
やはり本書で特筆すべきは偉大な作家の幻の原稿を扱っているところ。
我々読者がキングにそれを重ねるように、キングもまた偉大な先人たちに思いを寄せて書いたんだろうな。そしてこのシリーズが三部作であることもまた興味深いですね。キングも原稿を隠してないだろうな、なんて。
少し間を置いて(自分の中で本作をじっくり寝かせて)最終作「任務の終わり」にとりかかろうと思います。 -
3つの軸にどれも肩入れしながら読み進めた。
前作とは趣が違うけど、キングの文学愛がひしひしと伝わり結果面白く読めた。
難癖つけるなら、(前作同様)終盤の捜査・追跡が出来すぎてやしないか、とは思った。 -
ビル・ホッジズ三部作の第二弾。内容としては、第一弾『ミスター・メルセデス』の続編というよりもスピンオフに近いかなと感じた。独立した作品としても楽しめるが、第一弾のネタバレを含んでいるので発表順に読むのが無難。
プロットや描写が期待よりも淡白だった点や、第三部で物語が疾走し始めるまでが長く感じられた点などは、他の方のレビューに同意せざるを得ない。ただ、第一部では他のキング作品でお馴染みの要素がいくつか含まれていて、長年のファンは楽しく読めるだろう。 -
「ミスター・メルセデス」の続編です。
上巻はのんびり読んでいたのですが、下巻に入ったら案の定止まらず…!一気でした。
ああ〜面白い‼︎
今回、なんといっても、設定が面白かったなあ。モリスというのは、最低最悪のワルなんだけど、こと、好きな文学に対しての思い入れが異様に強い。それは、ある意味やっぱり「愛」ではあるんだけど、その歪み方というか…。ともかく酷いヤツなんだけどね。30年も経ってから少年ピートが
それを発見して・・・という流れとその後の展開が、ホントに読んでて映像が浮かびました。だ〜か〜ら、キングは映像化されるんだろうなあ。
そして、我らがホッジスたちの活躍につながっていきます。
しかもまだ、この続きがあるんですねえ〜!
毎度言ってる通り、キングの細かい細かい細かい描写が…クセになる(笑)一種の中毒ですね。
さて、次はこのまま、「最後の任務」にいっちゃいます(^^) -
献辞にもあるとおりケープフィアーなお礼参りもの。ただし悪役はひたすら狂った殺人鬼。
話もシンプルで読みすすめやすいが、ねちっこさが物足りなかった。
ミスターメルセデスはこれからドラマで見ます! -
前半がなかなか進まないです。後半ホッジスが出てきてピーターと会うところまでがもう長くて長くて。上巻の後半でようやくホッジス登場、だけど2人が接触するのは下巻の後半だったかと。そのころまで行くと読むのが止まらなくなるのですが、そこまでがちょっとだらだらと長くて、うーんやっとか!という気がしました。個人的にはミスター・メルセデスに続きジェロームとホリーが活躍し、親しい友人のようにそこにいてくれたのがうれしかったです。ミスターメルセデス3部作、あとは任務の終わりのみ。ちょっとブレーキ踏んだ感じの第2部から第3部に向けて、楽しみです!!
-
三部作の充実感、最高。あらためて、キングが執筆時に傾ける歴史、風土等博学な知識の泉に触れ、単なる文学でない奥深さを味わえた。
-
あ〜 一気に読了。
ハラハラ ドキドキ。
軽いお楽しみには、もってこい。
ちょっと、繰り返しが多いな、と思うところもあったけど…
ところで、犯人は、別の事件で捕まってたわけだけど、3人も殺してた元の事件の方は、どうなってたわけ?犯人とされてなかったようだけど…
あれ?読みきれてなかった?
3部作、ラストへ続く…の終わり方が、また、そそられる〜