祈り (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.13
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本棚登録 : 1058
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167915100

感想・レビュー・書評

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  • 伊岡さんのミステリー感が好きだったけど今回の作品はちょっと違うかな~。面白さはあるけどもいつもの伊岡さんのラストの感じとまた違う。
    楓太自体は現代の若者が陥りそうなリアル感があって良かったがラストのインパクトに欠けた

  • 伊岡瞬さんの作品は、見つけたら買って読むぐらいには結構好き。

    ハラハラドキドキの展開やハードボイルド的な感じの作品が好みかな。

    今回はちょっと不思議な力がある作品。

    現実世界に不思議な力ものはあんまり好きでは無いけれど、伊岡さんの作品なので読んでみた。

    終始暗いムードが漂っているけれど、そういう雰囲気は好き。

    不思議な力によって暗い過去を背負っている春輝と冴えないサラリーマンの楓太。それぞれのエピソードが交錯して、春輝と楓太に関わる人物同士の思惑が絡んでいく。

    最後の展開をどう捉えるか…。

  • 最近、本運(こんな言葉ないけど)がいいかも!面白かった!!伊岡瞬の他の本も読んでみよ。
    いやあ…千穂こわい。無邪気に可愛い顔して巧妙に残酷なことこれからしようとしてるんやから。ある意味一番かわいそうかもしれん。颯太は最初っからいけすかんくて、嫌悪感半端じゃなかったけど、さすがにザマアミロとは思えない。千穂こわい…。
    「祈り」は届いたんかな。誰も彼もが自分のことを忘れて、春輝は大切な人とベンチに座ってた。誰かを生かすことができた。でも、生かされた颯太が地に足つけて生きていけるかどうかまでは、さすがにね。また、騙されるんやね…学ばないヤツ。そして…最後の一章は、???やった。どういうこと。颯太は晴輝を忘れてるし、なんで自分の会社のビラのことも分からないの?うーん。困惑。
    もっとSF満載で微妙かな?と思ったけど、なんかその辺でもしかしたら起こってそうなことにも思えた。
    そして鶴巻!すき!

  • 登場人物がパッと頭の中に姿形が思い描けるくらいわかりやすいし、話の展開も面白い。次が気になってページをめくる手が止められなかった。楓太のあの薄っぺらな感じ。失礼全開なのに、田崎係長が面倒見てやりたくなるような憎めないあのキャラ。春輝は無欲で優しい人間なのにあの不思議な力のせいでまわりが豹変していくのを止められずにとうとう路上生活まですることに。良くも悪くも人を引き付ける強い力を持っている。結末は謎…。助けたことで入れ物が入れ替わったのか。となると外見はアイドルのニノ似で心根が優しかったら最強のモテ男だな!

  • 二人の青年が同時進行で進んでいく物語。あまりこういう形の小説は読んだことがなかった。
    だいたい小説に出てくる男子は情けない、危なっかしい人だと思うが、今回の二人もそんな感じだ。
    だから、その行く末に興味が持てる。

    どうしてそうするかなー
    そう言っちゃうよね

    と、人とのかかわりや状況のシチュエーションに目が離せない。

    おもしろかった

  • 伊岡瞬さんの本が面白くてたくさん読んでます。
    どれも面白いけど、この作品はなかなかの読み応えです。
    ふたりの主人公が微妙に絡み合って、ふたりを取り巻く人物像もこれまた面白い。
    脇役までも脚光を浴びる小説でした。
    荒んだ人生に花を添えるような出来事やそんな裏があったのかと思えることや本当に充実した内容です。
    伊岡さんの作品大好きです

  • なんで「祈り」なん?
    って最後の方までわからんかった本

    すげーキライなキャラクターが出てくるので
    コイツ、腹立つなーって思いっぱなしだった

    個人的にはラストが納得いかん
    そっちいくん?!
    いかんでよくない?!
    って思っちゃった

    幸せにならないとダメ
    みたいな風潮でもあるんかねぇ

    星は3つ
    フツーだったから

  • 評価低めだけど、私は面白かった。
    まさかの展開!

  • アパレル業界で働く25歳の楓太と、不思議な能力を持つ春輝。2人が交差した時。

    楓太にイライラしっぱなしで。自分の不幸はすべて人のせい、おれはこんなもんじゃないって。逆に春輝の方は、すべて自分のせいにしていて。不思議な能力をたまたま持って、つい友達に教えてしまったことで巻き込まれて、彼は仕方がない面もあるかもしれない。春輝は小学生の頃からのことも書かれているから、同情してしまうところもあったかな。

    ただ、お金や人のイヤな面を抉り出しているから、なんだかすきっとしない話だったな。千穂は結局そういう人間だったってことよね。

    最後は楓太がまたあの地点から人生を生きなおすってことなのかな。でも、隣りには千穂がいて。

  • 話がダラダラしてミステリー要素がなかったが終盤で話が急展開して話がひっくり返る。ただ結末があいまい。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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