藤沢周平 遺された手帳 (文春文庫 ふ 1-97)

著者 :
  • 文藝春秋
4.50
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167915681

作品紹介・あらすじ

遺された手帳には、私の知らなかった父がいた――。藤沢周平・没後20年の年(2017年)に、遺された手帳・大学ノートを愛娘が読み解き、知られざる父の姿を綴った本書は、単行本刊行時、大きな話題となった。展子誕生後まもなく、妻・悦子が病死。新たな人生を歩もうとした矢先の、藤沢の悲痛な感懐が胸をうつ。その当時から小説の情熱やみがたく、執筆、投稿生活を送っていたのだが、「作家・藤沢周平」は夫婦の夢でもあったのだ。妻を亡くした絶望のなかから、藤沢周平はいかに創作へ向かおうとしたのか。幼い娘を育てながら会社員生活を送り、再婚、オール讀物新人賞受賞、いよいよ小説家への一筋の光が見えてくる。直木賞受賞までの煩悶、自身の作品・生活に対する厳しい自己批評……。娘だけでなく、これまで誰も知らなかった「作家・藤沢周平」の姿がある。文庫化にあたり、貴重な写真を数点追加。解説・後藤正治「藤沢周平の源流」

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • p.2020/10/22

  • 【没後二十年に明かされた作家の知られざる軌跡】娘の誕生、先妻の死、鬱屈を抱えながら小説に向き合う日々……「藤沢周平」になる迄の苦悩の足跡を遺された手帳から愛娘が読み解く。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

エッセイスト、鶴岡市立藤沢周平記念館監修者。1963年、藤沢周平(本名・小菅留治)の長女として、東京に生まれる。西武百貨店書籍部に勤務ののち、遠藤崇寿と結婚。現在は藤沢周平に関する仕事に携わる。著書に『父・藤沢周平との暮し』(新潮文庫)『藤沢周平 父の周辺』(文春文庫)『藤沢周平 遺された手帳』(文藝春秋)などがある。

「2022年 『藤沢周平「人はどう生きるか」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤展子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×