マイル81 わるい夢たちのバザールI (文春文庫 キ 2-61 わるい夢たちのバザール 1)
- 文藝春秋 (2020年10月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167915858
作品紹介・あらすじ
その車に近づいちゃダメ!
恐怖の帝王キングの最新短編集その1.
廃墟となったパーキングエリアに駐まる1台の車。不審に思って近づいた者たちは――キング流の奇想炸裂の表題作。この世に存在しない作品が読める謎の電子書籍リーダーをめぐる「UR」。忌まわしい恐怖の物語「悪ガキ」。アメリカ文学の巨匠に捧げる「プレミアム・ハーモニー」他、ホラー、SFから文芸色の強い作品まで10編を収録。
巨匠がさらなる洗練をみせる短編集その1。自作解説つき。
感想・レビュー・書評
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ホラー小説界の巨匠・スティーブン・キングの短編集。
面白かった。
結構な数の短編が収録されているのだが、その一つ一つにキング氏の「まえがき」があるのが楽しい。これを読むだけでも結構楽しめる。
車型モンスターが登場する第一話から最終話まで一気に読むことができる。
ホラー小説ばかりでなく、世にも奇妙な物語的な話もあるし、ほっこりするような話もある。
スティーブン・キングは原作映画はよく見たのだが、実は小説はあまり読んだことがないので、今後もっと読んでみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年11月米国でThe bazaar of bad dreamsとして刊行されたものを訳し下ろし、2巻にして2020年10月文春文庫刊。シリーズ1巻目。マイル81、プレミアム・ハーモニー、バットマンとロビン,激論を交わす、砂丘、悪ガキ、死、骨の教会、モラリティ、アフターライフ、URの10の短編集。基本的にホラーだが、味付けは多彩。平行世界で起こる事件を描く、URが好みで、面白かった。全ての作品に作家自身が解説を付けていて、これも面白い。マイル81は、ストレートホラー。バットマンとロビン,激論を交わすは、残酷なコメディタッチで、優しさも兼ね備えたホラーと、興味深い世界が、それぞれのお話毎に描かれています。次巻も楽しみ。
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マイル81/プレミアム・ハーモニー/バットマンとロビン、激論を交わす/砂丘/悪ガキ/死/骨の教会/モラリティー/アフターライフ/UR
怖い話、不思議な話、不気味な話……
ふっとまた読みたくなる -
いきなり表題作でガシッ、ズルズルズル…と引きずり込まれる、泥だらけでナンバープレートのない車ならぬ、キングの物語の中へ。『プレミアム・ハーモニー』の乾いたダーク。『バットマンとロビン、激論を交わす』思わず、パパ、カッコいいー、と快哉を。『砂丘』の幕切れの鮮やかさ。『悪ガキ』もキングらしいなあと思いながら読んだけれど、全く過不足ない。
ピンクのキンドル、いいなあ。
よく枯渇しないなあ、と発想にも驚くが、語り口に乗せられてどこまでもどこまでも行ってしまうよ。
やー、面白かった。Ⅱも行くしかないね、これは。 -
序文の風間訳にちょっととまどう。なんか口調と使っている単語のレベルがアンバランスなような気が・・・
冒頭のマイル81は絵を想像するとちょっと笑ってしまうくらいのB級さですが、なんだ>か読んでしまう。怪奇なホラーというよりは後味の苦いぞっとする短編集となっていてよ
り深みが増した感じ。KindleをテーマにしたURが最高に面白い(とおもったら白石訳)。 -
これぞキング!な標題作『マイル81』。笑っちゃうほどキングだった。
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2分冊で刊行されたキングの短編集「わるい夢たちのバザール」の最初の1冊。本書には10本の短編が収められている。キングは長編ももちろん好きだが、短編にもとても素敵な作品が多くて見逃せない。が、本作は本来のタイトルが示すようにホラー寄りの作品が多く、期待していたような作品はなかった。もちろんそれぞれにキングらしさを堪能はできたのだが。“ダーク・タワー”のスピンオフともいえる「UR」がとてもおもしろかった。思わず自分のkindleを確認してしまった(笑)。
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ま、キングの短編集だから、つまらないわけはないけれども。白石朗さん1編しか訳してないのか…うう。その1編『UR』はおもしろかったな。
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キング御大ここにあり。