- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167916978
感想・レビュー・書評
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ツチハンミョウのメスは地面に深い穴を掘り、数千個もの卵を産む。その卵から一斉に小さな幼虫が這い出しコハナバチを探し、ハチの体の摑まる突起か毛があれば、それにしがみつき花のある場所まで運んでもらう。花に止まると、ツチハンミョウの幼虫たちはコハナバチから下りて花にしがみつく。最終ターゲットのヒメハナバチに出会えるまで何度もヒッチハイクを繰り返す。ヒメハナバチに出会ったらまたしがみつき巣まで運んでもらう。ヒメハナバチは集めて丸く固められた花粉団子に自分の卵を産む。
ツチハンミョウの幼虫は孵化したばかりのヒメハナバチの幼虫を殺して食べ、大きな花粉団子をゆっくりいただく。こうして脱皮を繰り返し、秋口になってようやく成虫になる。但し成功率は4000分の1から2だそうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
◯すると果たして…カプランさんがほんとうに来てくれたのである!三十七点をじっくり見てくれたあと、最後の作品(=彼の所蔵品)の前で彼はこう言ってくれた。(167p)
◯生物学的に、種とは交配可能な個体集団のこと。その意味で、ヒト=ホモ・サピエンスはまるごと単一種であり、人種という種差は存在しない。(219p)
◯そんなときは、お酒を飲んですぐに寝てしまいます。なぜなら私たちの生命は絶えず流れの中にあるから。明日の私は、昨日の私ではないからです。(317p)
★週刊文春のコラムを書籍化したもの。面白いが、一つ一つの話が短くて少し物足りない。
最後に原田マハさん、阿川佐和子さんとの対談が収録されていて、これも面白い。 -
動的平衡が良い。
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2022/02/26 amazon 869円
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Chapter1 身近なサイエンス
ある産科医の物語/またまた円周
率/きれいな結晶の作り方
Chapter2 ピープル・オブ・サイエンス
ドクターノグチ/「数学の魅力」
を伝える二人
Chapter3 サイエンス健康論
ダイエットの公式/マヨネーズ
とピロリ菌/赤ちゃんが最初に
出会う他者/テロメアのサスペン
ス
Chapter4 大人の昆虫採集
虫オタク受難史/東京のカブト
ムシ/オオミズアオを育てる
Chapter5 フェルメールの謎が解けた
フェルメール作品の行方/突然、
現れた「聖女」/青の文化史
Chapter7 進撃の魔人トランプ
Chapter9 本の未来
カズオ・イシグロとお寿司/
君の名は。論 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053132
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昆虫の話や化学の話、果てはフェルメールの話と話がどんどん広がっていくのが良い。
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昆虫好きのフェルメール好き。
養老孟司さんから言われた一言が面白い -
【ハカセの大胆なる仮説・珍説、ここにあり】NYから東京に戻った福岡ハカセ。二都市を行き来しつつ、変わり続ける世の営みを観察する。トランプ現象からカズオ・イシグロまで。