雪見酒 新・酔いどれ小籐次(二十一) (文春文庫 さ 63-21 新・酔いどれ小籐次 21)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917753

作品紹介・あらすじ

冴えない風貌ながらも、武芸の達人にして大酒飲み。殿様から商人・長屋の住人、果ては盗人にまでその人柄と知恵を頼りにされる人気者・小籐次。
13歳の息子・駿太郎とともに、研ぎ仕事に精をだす穏やかな日常を送っていたある日、駿太郎の孫六兼元を奪おうとする浪人が。しょっ引かれた番屋で、なんと仲間を殺して逃亡、残されてたのは、名刀・井上真改だった。
この名刀はどこから?浪人の正体は? 
一方で、14歳になる駿太郎の元服の烏帽子親を誰に頼むべきか大いに悩む小籐次だった。そんなある日、豊後森藩上屋敷に呼び出された小籐次は、旧主の久留島通嘉から驚くような指示を受ける。

息子の立派な成長とともに、人生の次の局面に向かう小籐次。
900万部の人気シリーズ最新刊 21巻

感想・レビュー・書評

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  • 酔いどれ小籐次こと来島水軍流の達人・赤目小籐次と、小籐次を襲った刺客・須藤平八郎から託された一子・駿太郎の活躍の物語です。
    この正月で14才になった駿太郎が前髪を切り元服する事となりました。体は、大人の躰をし、知恵も才覚も大人に負けないものを持っています。これまで幾多の沙羅場をくぐりぬけ培ってきた胆力は、なみの大人をしのぐものがあり。剣は、養父・小籐次の薫陶を受け来島水軍流の遣い手となり。烏帽子親(えぼしおや)には、小籐次の妻・おりょうの父で御歌学者・北村瞬藍(しゅんらん)に依頼して執り行われます。

    【読後】
    2004年2月から始まった「酔いどれ小籐次」19冊、「新・酔いどれ小籐次」21冊を読んで来て、小籐次が家族のように感じています。そして、小籐次の恋が実りおりょうを娶り、刺客として小籐次に挑み敗れた須藤平八郎の子・駿太郎を育てて14年になります。ひとつの区切りの元服まできました。感慨ひとしおです。

    酔いどれ小籐次シリーズの40作目
    雪見酒 ー 新・酔いどれ小籐次シリーズ(第二期)21作目
    2021.11発行。字の大きさは…大。2021.12.14読了。★★★☆☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【バックナンバー】
    新・酔いどれ小籐次シリーズのバックナンバーは、私の本棚より「タグ」→「タグの一覧を絞り込む」に「佐伯泰英」と入力。または、その中から佐伯泰英を探してください。そうすると著者佐伯泰英さんの本が一覧表示されます。私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。冊数が多いシリーズ本については、シリーズ名でも登録もします。

  • 旧シリーズで19作、新シリーズで21作目、遂に40冊となり、内容も老いてきた主人公から義理の息子の駿太郎に移ってきた。今回も戦いは小藤次では無く、息子のあっけない戦いだけだった。13才での戦いが、年を明けての14才の元服騒ぎ。そろそろシリーズも終わりに近づいたと思ったら、最後に次への新展開が起きてしまった。簡単には終わらせてくれないようだ。

  • 2021年11月文春文庫刊。書き下ろし。新シリーズ21作目。あれ!どこで雪見酒を飲んだのかわからないぞ。よくわからない展開の井上真改事件があり、俊太郎元服があり、旧番訪問の話があり、ばたばたしたからか。いつの間にか旧シリーズを越える巻数に。たいした話もなく次巻へ。次の旧藩行きは楽しみ。

  • 駿太郎へと世代交代を促す巻のようです
    駿太郎の背後に空也がちらほら浮かぶのは仕方なしですよね。道場を継ぐのかなぁという将来、将軍から拝領の刀。最強の兄弟になりますね〜

  • 酔いどれ小籐次の新シリーズもそろそろネタ切れか。今回の読みどころは駿太郎の元服だと思おうが、少しあっさりぎみ。五章ではなく中盤にもってきてじっくり描いてほしかったかな。どのように終わらせるかはあるが、本シリーズもそろそろ幕引きかと思っていたら3か月連続刊行で完結とのこと。最後の追い込みが楽しみではある。

  • 『雪見酒』、『異変ありや』、と続けて読んだのですが、どちらも出来すぎな息子でなんだかなあと。

  • 年の瀬降り続く大雪の江戸。駿太郎の剣を狙った男が番屋へ。仲間を殺し逃亡した男の狙いは。元服する駿太郎と老いを実感する小籐次。次巻は旅に出るみたいですね。しかしまぁ14歳にして強すぎる。大雪の江戸を見てみたくなりました。

  • エピソードの多い巻でした。駿ちゃんが元服してとうとう大人の仲間入りです。

  • 駿太郎が大人になった。こんなに付き合いが広いと烏帽子親を誰にするかも大変だぁ。

  • 通算だと40巻目かな。駿太郎、数え14歳になり元服。中1ね。そろそろこのシリーズも終わらせるかしら、佐伯さん。もういいんじゃないかと思います

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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