レフトハンド・ブラザーフッド 下 (文春文庫 ち 11-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917777

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!
    上下巻を並べてみると、この表紙は秀逸!

    事故をきっかけに左手に双子の兄が宿った高校生の物語。
    この手の設定は正直あまり好きではありません。
    オカルトなのか、本人の幻想なのか、エイリアンハンドシンドロームなのか?

    下巻です。
    ますますドラッグと彩夏にのめり込んでいく岳士。
    さらにドラッグの影響からか海斗と岳士の関係も徐々に変わっていきます。
    そして、いよいよ錬金術師の正体が明らかに..
    そして真犯人は..
    おおよそ想定通り(笑)
    下巻ではどんどん伏線が回収されるのであまりコメントできません(笑)

    しかし、最後の最後、ぐっと熱いものがこみ上げました。

    ドラッグ、セックス、暴力とR指定ばんばんのエンターテイメントストーリでした。

    お勧め!

  • 下巻のスタート時点で主人公は完全にヤク中です。ずるずるとクスリに溺れていくので、読んでてイライラしました。ほぼ最後まで主人公に主体性がない。物語の主人公としては最低の部類だろ。

  • シリーズ、下巻。
    交通事故で双子の兄を亡くした岳士。
    その魂が左手に宿ったが、誰も信じてくれない。

    上巻では、危険ドラッグ『サファイア』を巡る岳士、危険な集団スネーク、警察、そして錬金術師の三つ巴・四つ巴の闘いが始まる。

    果たして、錬金術師とは誰なのか?
    そして、殺された早川の殺人犯とは、誰なのか?
    二転三転する真実、どんでん返しが続きます。

    最後は、兄・海斗の手紙により、全てが明らかに。
    そうだったんですね。
    熱い兄弟愛にウルウルです。

  • 上下巻で構成されたうちの下巻。高校生の主人公は事故をきっかけに左手に死んだ兄の人格が宿った。主人公は家出の途中で殺人事件に巻き込まれ、逃亡生活を送る羽目になる。真犯人を探るため危険なドラッグの密売組織に潜入する。

    上巻に引き続きスピード感のある展開で、ページを捲る手が止まらない。クライマックスでは期待を裏切らない真相と意外性、文章とは思えない迫力を感じられる。

  • お馬鹿判断でイライラさせられた上巻、しかし気になって一気に下巻も読んでしまいました。
    知念実希人、さすがに上手いなぁ。すっきりまとまります。途中、成田美名子のサイファを思い出してたらまさにそのまんま。サイファ読んでた頃より、薬物抜くのが大変だという知識を得てるので(しかもこの30年位で薬物も複雑化してそう)臨場感もらいました。暴力、性、殺人、薬など盛り沢山なので、学校により中学でも要検討本かも。

  • 持ち前のボクシングの腕と<左手の兄>海斗の助言で
    数々の修羅場を乗り越え、
    危険ドラッグ<サファイヤ>を製造する
    “錬金術師”と呼ばれる人物の正体に迫ろうとする岳士。

    だが、岳士は隣に住む謎の美女・彩夏の魅力に溺れ、
    海斗の助言に耳を貸さなくなっていく。

    やがて最大の危機が訪れ、
    兄弟ふたりの最後の戦いが始まった。

    **************************************

    二転三転するところが、面白かった。
    素直に騙された感がある。

    ドラッグ仲間、隣に住む女性、警察官、兄、誰が嘘をついてるのか、裏切ってるのか、どれも当てはまり、考える隙を与えへんぐらい、スラスラと読めた。

    最後は、安定の着地点にたどり着いたというのがあるけど、それでも、ドキドキしながら読むことができた。

    泣くことはなかったけど、読み終わった後、
    あー、この子はまだ高校生やってんなと。

    学生にしては、すごい濃い人生を歩んでることに
    驚かされる。

  • 上巻の続きの感想だけど、やはり想像通りの展開。だが、ガッカリという訳ではなく、こうなって欲しいなと思った通りに物語が進むので、それなりに楽しい。想定外の展開、みたいなものではなく、普通に息抜きに読むのにちょうど良い。

  • 2024.03.01〜03.02

    岳志の思い、海人の思い。どちらも強いが故の結末。
    兄弟や家族の愛。重たいからこそ、辛くもあり、そして、大切なんだな。
    面白かった。でも、帯にある「感涙必至」は、私にはあてはまらなかったな。

  • 伏線回収がしっかりしててスッキリする。
    上巻から続きが気になって一気読み出来た。
    でも薬物関係と女性関係の辺りがそんなに盛り沢山に必要か?ってくらい描写が多く、ちょっと気になった。
    兄弟愛。でも最後がなんだか切なかった。

  • 主人公は高校生17歳。
    兄を失った事故によるダメージは
    確かに重すぎる。
    サファイアの奴隷に落ちてゆく弟を
    止められない左手。
    もどかしくて苦しい。

    左手の判断はやはり間違いなかった。
    なんて明晰な 天才的な左手なのだw
    迷った時は左手に従う。

    最後の嘘とは 誰を指すのか?
    だとしたらなんて深いんだ、、、

    毎回何かしらの違和感も残すけど、
    間違いないスピード感。
    一気読み必須の知念作品。
    面白いに決まってる。




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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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