出世商人(四) (文春文庫 ち 10-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917814

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  • 2021年11月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。新しく商うことになった砂糖とそれに深くかかわることになる物貰いの熊、文吉を応援してくれるお邑の二人の話がいつにも増して面白く、頁を繰る手が止まらなかった。悪どい手で邪魔をしてくる商売敵には、怒りを覚えるが、十手持ちの宗助、公平な与力の渋谷らの応援が気持よい。

  • 202208/シリーズ1~4巻まとめて。商人モノで、危機→解決→危機…というわかりやすい展開で面白く読めた。ただ、主人公文吉は頑張っていないわけじゃないしいいやつではあるんだけどちょっと必死感が薄いというか、すぐ人に頼り過ぎじゃない?すごいのはアドバイスくれる周囲の人達で。基本的に、飛び込みの聞き込みでみんなすぐペラペラ話してくれるので、それで色々わかり物事が進むという展開の仕方も物足りない。

  • 商人はな、まずいことになったとき、どう始末をつけるかがみられるんだ

  • 割と簡単に熊の身元が判明し、堅気の職人になってしまうのか。まだ若干の謎は残るもののちょっとあっさりしすぎかも。敵役もほぼつかまって(若干残るが)ひと段落。さて次の展開は?

  • 新薬が、やっと軌道に乗り出して、今までの借金も返済!
    でも、効果が、未病を防ぐ為の薬の為に、商売を広げて行くのに、どうするのか!
    高価である砂糖は、手に出せないが、そのサトウキビの搾りカスから、黒砂糖に出来る。
    それでも、商売の販路を防ぐ輩達が、文吉の前に立ちはだかる。
    しかし、物乞いの熊こと、久萬五郎も、お町の孫娘の祝言に参加出来て、その上に、定職となる黒砂糖造りに文吉と、仕事に励む。
    又最後は、、周りからの口車?に乗せられて、口に出せずにいた、文吉の思いが、おぶんとの結婚に、……
    苦しいことや不条理なこと…厭なことがあったけど、幸福が、少しずつ近づいてくる話に、喜びを感じた。

  • 2023.03.13

  • 何かと助言を与えてくれていた物乞いの熊の過去を知り、新たな縁を繋ぐ文吉
    亡き養い父との『立派な商人になる』という誓いを果たす為、黒砂糖の商いも手掛けるが、相変わらずの妨害に直参まで刃傷沙汰に巻き込む事件に

    犯人はほぼ確定しているけれど、証拠集めが大変な今巻

    艾売りから元気丸薬売り、そして黒砂糖と、振り売り商品も格上げしていく文吉の出世物語
    しかしラスト、文吉ヘタレすぎて笑った

  • 文吉の商売は次の段階?

  • 【次なる商いは黒砂糖!? 好評シリーズ第4弾】父の遺した多額の借財も完済し、商人としての道が開けた文吉。更に大きな商いに挑戦することを決めるが……。シリーズ第四弾。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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