光る海 新・酔いどれ小籐次(二十二) (文春文庫 さ 63-22 新・酔いどれ小籐次 22)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167918231

感想・レビュー・書評

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  • シリーズもそろそろ終盤か、駿太郎の活躍が光ります。
    酔いどれ小籐次シリーズの41作目
    光る海 ー 新・酔いどれ小籐次シリーズ(第二期)22作目
    2022.02発行。字の大きさは…大。2022.04.13~15読了。★★★☆☆
    酔いどれ小籐次こと来島水軍流の達人・赤目小籐次と、小籐次を襲った刺客・須藤平八郎から託された一子・駿太郎の活躍の物語です。

    小籐次は、老中・青山忠裕(ただやす)の依頼で忠裕配下の密偵、田中新八とおしんとで旗本と札差の間で暴利をむさぼる蔵宿師の菅原民部を成敗する。そして小籐次の旧主・久留島通嘉(みちひろ)の命で参勤交代で国元の豊後玖珠郡森に戻る通嘉に同行して豊後に向かいます。
    途中の三河国の直参旗本三枝實貴(さねたか)の所領にいる薫子(かおるこ)姫と元祖鼠小僧次郎吉こと子次郎をたずねるため小籐次、駿太郎とおりょうは、参勤交代に先行して三河に向かいます。
    小籐次は、江戸で蔵宿師・菅原民部を、三河で直参旗本・三枝實貴の娘・薫子姫を食い物にする悪党を成敗します。14才になり大人びてきた駿太郎が、元服して赤目駿太郎平次(ひらつぐ)と名乗ります。

    【読後】
    月日の経つのは早いもので駿太郎も元服し、子供の面影は残るものの大人として振る舞って来ます。成長の早さを感じます。酔いどれ小籐次シリーズも2004年2月発売の「御鑓拝借」から18年になります。そろそろ終盤にかかって来ているように思われます。毎回楽しみにしているので長く続きますように。

  • これを含めて後4巻で完結との事。既に40冊以上で、主役も年老いた小藤次から息子の駿太郎に移りつつある。
    前作では旧藩からの要請で直ぐにでも九州に行くかと思ったが、全く関係の無い蔵宿師との戦いとか、駿太郎の道場仲間との交流などの中だるみがあったように思う。
    途中の三河におりょうも含めて3人で旅をし、薫姫との再度の出会いや騒動の始末あたりは駿太郎も大活躍し良かった。さて、次回こそ旧藩の騒動の解決だろうか、今のところ詳細は分からない模様がじれったい。

  • 2022年2月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ22作目。旧藩行きの話になるかと思いきや出発前の話と道中の薫子姫のお話で終わってしまった。いつの間にか本編を超えた巻数が凄い。次が気になります。

  • 酔いどれ小籐次も「新」になって22冊目。江戸だけでおさまらなくなってきてはいるが、いささかマンネリ感も否めない。多彩な脇役が配されていることで、「あの人は今」的な興味で何とか読み進めている。物語は安定の時代劇そのものでパターンであるが、安心して登場人物たちの成長などを読むことができる。とはいっても今回の豊後行きが最後のエピソードになりそう。22年8月までの3巻連続刊行で完結が予告されているので、あと少し「小籐次ワールド」を楽しみたいと思う。

  • 光る海 光る大空 …… はエイトマン、8マンではないのは、放映が6chのTBSだから

  • 久々に星4つ。
    今回は小藤次の唯一の心の主人森藩主の命により、参勤交代で国元に同行することに。しかし、脱藩した当時は考え別行動にすることに。

    長い旅の前に、駿太郎は、14歳で元服をして、駿太郎平次(ひらつぐ)という名前を。桃井道場の年少組一同を望外川荘に招待し結束を強める。
    そして、子次郎が付きそう目が不自由な薫子姫の住む、三河の地に家族3人で赴く。
    そこにも懸念材料が。。。

    盛りだくさんな22巻、楽しませてもらった。

  • 旧主より参勤交代に付き合うように言われてしまった小籐次。準備と桃井道場年少組の代替りと三河の薫子小次郎ペアの話。敵役出てきますがこの話必要だったの?海よりも周囲の人との生活が眼に良かったのかもしれませんね。

  • いよいよ小藤次最後の旅と思われる豊後への旅に出発。と云っても、この巻では出発前にごたごたがあり、ようやく三河まで。小藤次よりも駿太郎が中心になってる感がぬぐえない。豊後行に関係のない蔵宿師の事件はなくてもよかったのでは?楠の木の上の部屋はいいなあ~

  • 小藤次は旧藩の拝領地豊後まで向かう事になりました
    途中、薫子が住まう三河におりょうを連れて行くのだ
    が、赤目一行の行き先には事件あり

    事件の描き方が雑になる佐伯泰英先生、やはり御高齢
    には敵わないのかな

  • 酔いどれ様のご用は、まだまだ続く。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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