悪の包囲 ラストライン5 (文春文庫 と 24-20)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167918392

作品紹介・あらすじ

岩倉の〈警察内での〉宿敵・サイバー犯罪対策課の福沢が殺された。
事件の背後で蠢くのは本物の宿敵、謎の武器密売組織METO!

警視庁サイバー犯罪対策課の福沢が殺害された。岩倉の事件に関する異様な記憶力に目を付け、研究材料にしようと執拗に誘いをかけてきていた男だ。過去の因縁に加えて、事件の直前に衆人環視の中で小競り合いまで演じていたため、岩倉は容疑者扱いされ捜査本部からも外れざるを得なくなる。
自らの潔白を証明するために独自に捜査を進める岩倉。やがて事件の背景に、岩倉の宿敵ともいうべき謎の武器密売組織「METO」の存在が浮かび上がる。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第5弾
    大友鉄、高城賢吾など、堂場さんの他のシリーズの刑事さんが何人も出てきましたよ。
    METOとの決着はどうなるか。楽しみです。

  • シリーズ5作目。
    前作でラストラインシリーズは読むのを止めようと思っていたのだが、あまりにも警察小説で読む者が無かったので、結局読んでしまった。
    岩倉の宿敵でもあるサイバー犯罪課の福沢が遺体で見つかる。遺体には拷問された形跡もあり、犯人を追う為、岩倉は一人で捜査を進める。
    捜査を進めるうちに、福沢の協力者であるライターも行方不明であることが分かり、失踪課の明神も登場。
    電話だけであるが、高城の登場シーンも多く、シリーズのファンには堪らない展開だろう。
    岩倉の性格の悪さは相変わらずだが、今回の犯人と言うより敵が「METO」と言う犯罪組織であり、これまでの堂場作品にはない展開で、思っていたよりは十分楽しめた。
    しかし、小説家にあるまじき「~のだが。」の多用、遊軍である岩倉に焦点を当てすぎて、警察官殺しなのに、岩倉以外の捜査陣の活躍が見られないのが、すごく違和感。
    「METO」との対決には決着がついておらず、今後は「METO」との対決をメインにシリーズは進むのだろうか。
    そしたら、また続きを読んでしまいそう。

  • シリーズ5作目はなかなか読み応えのある1冊だった。岩倉は名前の通りなかなか頑固で歳の割に熱くなりやすく猛進してしまうきらいがあり、さらに皮肉屋でもあり、それほど好きなタイプではないが、このシリーズの主役を張るにはこの性格じゃないとダメだと思った。人を見る目はあるという点は見習いたいがセンスのない親父ギャグはゴメン被りたい笑。久しぶりに失踪課の愛美出てきたがあのキツさは堪らないな。今後はMETOとの戦いに終始していくのかな?

    • 松子さん
      べら、おつかれ♪
      たのしーの伝わってくるっ!
      センスのないオヤジギャグ、大好物だよ!笑
      習得したい!
      べら、おつかれ♪
      たのしーの伝わってくるっ!
      センスのないオヤジギャグ、大好物だよ!笑
      習得したい!
      2022/06/09
    • bera5227さん
      ハロー、松子☆
      この作家さんのシリーズは他のシリーズの人物がかなり出てくるのが魅力なんだよね♪
      松子は結構なギャガーだもんね笑
      ハロー、松子☆
      この作家さんのシリーズは他のシリーズの人物がかなり出てくるのが魅力なんだよね♪
      松子は結構なギャガーだもんね笑
      2022/06/09
  • まだ謎の武器密売組織METOの存在が解決しない限り、
    このシリーズ続くかな?
    岩倉の事件に関する記憶、すごいです。

  • 敵が巨大なのはスケールがあっていいんだけど、各話での結末に達成感がない。せめて中ボスを倒すくらいの区切りが欲しいところ。敵の雑魚感が途中から滲み出てしまって緊張感が乏しかった。

  • 堂場先生の他作品の登場人物がたくさん
    先生のファンとしては楽しい作品

    ガンさん対METO
    ハラハラした

    ガンさんに付き纏っていた福沢
    シリーズ通してくどい人だな程度の印象だったが
    彼が殺されるという始まりで
    彼の仕事に関して理解が深まる

    殺人の疑いの目がガンさんに
    そう思われても仕方ない関係だが
    警察って視野狭いのかなと思ってしまう

    1人で周辺捜査を進める中で、
    記者との繋がりを見つけ出し
    少しずつMETOに繋がっていく

    先生の作品は
    繋がらないヒントがぽつぽつと出てきて、最後に全部ハマる
    というイメージを持っていたため、一歩一歩進む感じが少し新鮮だった

    ハラハラした部分は、ガンさんの周りや情報を持っていた人が傷つくことが多くずっと狙われている感じがハラハラした

    ガンさんに感じる人間ぽさというか普通な感じが、主人公補正が無さそうに思えて今回は撃たれちゃうんじゃ…?って思う場面が多かった

    まだまだ真相まで遠そうな終わり方だった

  • ラストラインシリーズの第5弾は、主人公の岩倉を中心として、必要なまでに岩倉の脳を解析しようとしていた福沢が何者からに殺害され、その殺人容疑を岩倉も疑われるところから物語はスタートし、それを解明していくと前作にも登場した謎の武器密売組織METO絡みということが徐々に解明されていき、岩倉vsMETOの戦いへと発展していく流れでした!
    テンポも良く面白かったです!
    岩倉とMETOとの戦いは、まだ次作へ持ち越しとなったため、今後の展開も楽しみです!

  • 2022/04/11 47読了

  • 28だんだん登場人物が錯綜してくるね。多作やしそれも面白いところ。ちょっと間が空いたので自作は連続で出すかな。楽しみです。戦争が起きる世界になってしまったので、小説くらいゆったりと読ませて欲しいけど、これは刑事の話やからなあ。面白かったです。

  • まだまだ続く

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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