満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~ (文春文庫 も 29-24)

著者 : 望月麻衣

• 文藝春秋 (2022年11月8日発売)

感想・レビュー・書評

[izayoireadingさんの感想 · 2023年1月15日]

今回も素敵なお話で、響く言葉がたくさんあった。このシリーズを読むたびに、自分に正直に生きようと思ったり、頑張ろうと思うんだけど、いつのまにかまた惰性で生きてる‥変化を怖れる自分を変えたいとは思うんだけど、怖いものは怖いのよね‥

[蒼さんの感想 · 2023年1月3日]

いつも温かいストーリーで癒されていましたが、今回は少しピリッとしたテイストでした。

印象深かったのは「クラムチャウダー」
セレブのお嬢様から一転、何もかも失った光子。自分の居場所を無くして自暴自棄になっていた所へ現れた満月珈琲店。
『元には戻れなくても必ず再生する』と言う言葉がとても印象深かったです。

満月珈琲店が現れるキッカケも判り、また誰かの願いを聞いているのだと思うと、温かい気持ちになれました。

[whimsical-cat33さんの感想 · 2022年12月22日]

大好きな満月珈琲店シリーズの第4弾。
今回は冥王星の「破壊と再生」がテーマ。
昨今のコロナ禍を始めとした様々な時代の変化って、まさに「元には戻れない」＝「破壊と再生」だなと感じました。

本書によると、どうやら来年にかけて「新時代」が幕を開けるようです。
「新時代」に本書サブタイトルの「メタモルフォーゼ」と聞いて、「ONE PIECE FILM RED」のウタを想起したのは私だけではないはず。
大ヒットするものって、やっぱり時代とマッチしてるんだなぁと思いました。

本作はヴィーナスが星の遣いになる前のお話があっり、他のメンバーのエピソードも知りたいのでぜひ掘り下げて欲しいです！

[kitarouchanさんの感想 · 2022年12月15日]

つどう仲間とシャボン玉のわらび餅
旅立ちと入道雲のソフトクリーム
雲海のクラムチャウダーと奇跡のルール
［1］二○二三年一月 札幌
［2］鈴宮小雪の回顧録
［3］雲海のクラムチャウダーと銀河のフルーツティー
［4］奇跡のルール
メタモルフォーゼの調べ

あとがき／しあわせなシモベ

星詠みに見える世界とイメージ、美しいメニューたちに癒されてます。

[あにーさんの感想 · 2022年12月10日]

第４作。
猫の店員さんが何故店員さんになったかのお話が入っていた。
　これはみんなどんな感じで店員さんになったのか知っていきたい。
　来年から水瓶座の時代になるみたいだけど、色々大変そうな気がするが新しい時代に向け私自身も心機一転頑張っていきたいと思わせられた。

[たまさんの感想 · 2022年11月19日]

シリーズ４作目は北海道が舞台。富良野のラベンダーのイラストが素敵。 「時代と世代を反映させる冥王星星座」によると、2023年に実力主義、成果主義にこだわる山羊座世代から、既存から新しい形へ、同じ思いの仲間たちと世界を創り上げる水瓶座世代へとかわるらしい。破壊と再生を司る冥王星について書かれた今作は、突然の辛い運命を受け入れ、自分を律して、自分の足でしっかり立ち、再生していく女性が描かれていてパワーをもらえた。

[美月@読書垢さんの感想 · 2024年3月25日]

今回の作品も素敵な物語でした。
満月珈琲店に巡り会ったのが１人だけではなくて、色んな人のお話もわかるのが、良かった。
また、満月珈琲店をきっかけに出会いをしているのがいいと感じ、マダムのつらい過去を乗り越えるためにマスターがアドバイスしているのが何より良かった。

[やぴさんの感想 · 2024年3月20日]

装丁がすごくきれいだし、メニューのイラストがすごくきれいで大好きなシリーズ。

[a0009500さんの感想 · 2023年9月30日]

シリーズ最新作。

今回は、冥王星ハデスを主軸に、『メタモルフォーゼ（変容）』がテーマの一冊。
京都、東京、香川に続き、今度は北海道が舞台。季節と空気感、景色が思い浮かんで、ショートトリップも楽しめる。

そして、これまで『満月珈琲店』に出会えた人たちのその後のエピソードも登場。

ちょっとストーリーに強引さが感じられるものの、星詠みが生きる上での救い、行動の変化のきっかけとなった人たちのストーリー。

今回も楽しませていただきました。

[nyabiiさんの感想 · 2023年8月5日]

シリーズ4作目、前作で登場した人たちのその後が描かれている。読むと穏やかな気持ちになれる。

著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第４回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」