- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167919566
作品紹介・あらすじ
『神様の御用人』浅葉なつ による新シリーズ『神と王』第二巻!
丈国の建国十年を祝う式典への招待状が斯城国王・琉劔のもとに届いた。
名代として丈国へ赴いたのは、琉劔の若き叔母・飛揚。
記念日に沸く民の様子を目にした彼女は、ふと違和感を抱く。
「世界のはじまり」の謎を追う琉劔は、歴史学者の慈空とともに
畏怖の森「闇戸」へ。そこに暮らす一族・日樹の祖父母から、
杜人に伝わる不思議な物語を聞かせてもらう。
だがそんな時、丈国には恐ろしい災厄が襲い掛かっていた――
危機に陥ったこの小国を支配する女神と、民から忌避される王。
闇戸の一族にのみ伝わる深い知識と伝説は、何を示唆しているのか?
古事記からインスピレーションを得たという壮大な世界観が提示された
第一巻『神と王 亡国の書』に続く、待望の第二巻。
壮大なテーマ「神とはなにか」をリアルに追いつつ、この世界の行方から目が離せない!
ますます熱い神話ファンタジーです。
感想・レビュー・書評
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神と王シリーズの2作め。
王が統治する国々があり、各国では基本的に信仰する神がいる。
古くから伝えられている神話や伝説があり、神と人々の信仰の度合い、接する距離感は、その国それぞれ。
1作目からの登場したキャラクター達と共に、本作では、小国、丈国が舞台の物語。
神は何故、存在するのか、人は何故、神に縋るのか。哲学的な課題が提示されながらも、独特のファンタジーの世界に読者を誘う。
この世界に、一体いくつの国があるのか。3つあるとされるミステリアスな闇戸の存在。そして、神と世界のはじまりとは何なのか。壮大な舞台設定がどのように展開していくのか。まだまだ謎だらけ。 -
神と王の二冊目。今回の方が断然面白くなった!是非、二冊用意して読んで欲しい。一冊目は登場人物や世界観を把握するのが難しくてなかなか読み進められないイメージが残っているが、今回は神と王というタイトル通り、これまでの世界観をうけて、具体的な国の在り方が提起される。神に選ばれるべき王が、誰も決まった方式には選ばれず、しかし国は政治を必要としていて、方式をねじ曲げて王になった現王の政治との向き合い、そして国民の政治への反応、神世を是とし、神に認められない王を倒そうとする一派の思惑。そこに、一巻で登場した人々や民族、他国が絡んできて、その用意された世界観の大きさと今回の話のプロットが見事にはまっていた。
もう一度一巻から読み返したくなった。 -
今回色んな部分の比較が多く、視点が固定されない分それぞれの考え方、過去がわかりやすく、それぞれの人物像を互いに引き立てあっていて面白かった。
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神とはどんな存在ですか?
祈りは通じてますか?祈れば変わりますか?
人種が違うと野蛮ですか?血は汚いですか?
価値観の違い、気持ちの持ち方、
王とは何をすべきか。神とは崇める存在か。
伝統とは必ず守るべきものか。考える事ができました。
大切なのは、できることをやる。