サル化する世界 (文春文庫 う 19-27)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167920029

感想・レビュー・書評

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  • MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 - 『ルポ 食が壊れる』・文庫版『サル化する世界』W刊行記念 堤未果×内田樹(特別ゲスト) 「食とコモン 壊れた世界を建て直すために」
    https://honto.jp/store/news/detail_041000076126.html

    【書評】『サル化する世界』内田樹著 - 産経ニュース(2020/3/8)
    https://www.sankei.com/article/20200308-UDF6OMNBJFLYRL5K7KPTCJB27I/

    内田樹『サル化する世界』は効率重視の現代社会を生きるヒントとなるか?|Real Sound|リアルサウンド ブック(2020.03.09)
    https://realsound.jp/book/2020/03/trashed-2.html

    文春文庫『サル化する世界』内田樹 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167920029

    単行本
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163911533

  • こういう本を読むとなんだか自分が賢くなった気がする。この感じは嫌いじゃない。
    もちろん全ての話を理解できたわけでもないし、自分の考えと違う部分もあるんだけど、それでいい。
    ひとつの考え以外認められない社会なんて気持ち悪いんだよ。
    ちゃんと自分の頭で考えて、自分の言葉で意見を言える大人になりたい、そしてそのためには知らなきゃいけないことがまだまだたくさんあるらしい、と年齢的にはいい大人のおっさんは思ったのでした。

  • まあ20年くらいずっとおんなじようなことを繰り返し言っている内田樹の本。
    それくらい多分ずっと日本の現状は変化していない。

  • いつもの内田樹節。
    Twitter(TikTok)の炎上ネタや政治の体たらくをみていると、何でこんなに下品な話が世の中に蔓延しているのかと思ってしまうし、それなりに稼ぎがある層はふるさと納税で上手くやることに精を出してして、なんでこんなにセコい人が多いんだと思ってしまうわけだけど、そんな状況をいつもの内田節で解説してくれる。
    あとは野となれ山となれと、思えてしまうのは、自分はその共同体と関係がなくいつでも離脱可能だと思えるからであって(それはいわゆるトロッコ問題に象徴される)、その意味でもコミュニティの再生は急務なんだと思う。内田樹は戦後の経験からコミュニティは簡単になくなるけど、簡単に作れるとも言っていて、その点では楽観的なんだけれど、昔ながらのコミュニティは不条理で問題がたくさんあったことも事実で、新しい形のコミュニティが必要なんだと思うけれど、この議論はかれこれ数十年されていていて、いかんせん解がみえないのも事実。ぼやぼやしていると、根こそぎこれまで培ってきた日本がもつ自然や文化が貨幣化されてなくなってしまうけれど、いまいち解き方はわからない。
    内田樹はそんな簡単な解はないのだから、あれやこれや議論することが大切と言いそうではあるけど。

  • .
    #サル化する世界
    #内田樹
    23/2/7出版

    3年前に、現代社会の劣化を憂いた出版作の文庫化

    当時の著者のメッセージをもとに、3年後の今考えてみるのもおもしろそう

    ちなみに、サルというのは「朝三暮四」のサルのこと

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

    https://amzn.to/3Y8AESB

  • 日本の教育の衰退や知的レベルの低下、日本の主権国家としての自信の喪失など、現代を取り巻く重い話題に切り込みながら、人として、日本人としてどうあるべきかを問いかける一冊。大学の株式会社化や短期的利益だけを追い求める原発の方向性など、物質的な価値観が壊そうとしている人間的な本質的価値を守り、100年後の日本が存続していくためにどうするべきか、冷静に、愛を持って考えていきたい。

  • 浅く広く。

  • 初めて見た著者なんだけど, 「日本は中韓 ふたつの成功モデルを 嫉妬」 していて「 安倍氏の 憲法改正なるものは 要するに単なる 非民主化 のこと」 2019年 10月付 P56。 2019年週刊ポストの嫌韓という広告 の件では「 下品で攻撃的なことを言っても処罰されないという楽観が 広がっている」 P62。 一方、同じ19年刊 門田氏の「新聞という病」 「日本に何をやっても構わない」韓国52ページというのがある。 180度違う世界があるようだ。成功モデルという認識に、大違和感。skimmed

  • 【日本人は劣化しているのか?】「今さえよければ、自分さえよければ、それでいい」――。サル化が急速に進む現代社会でどう生きるべきか? ウチダ流・警世の書!

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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