- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167920593
作品紹介・あらすじ
世界的名匠の目は、現場で何を見て、何を考えているのか?
『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞後、
主演にカトリーヌ・ドヌーヴを迎え、全編パリで撮影された映画『真実』。
日仏合作映画の製作は、予想外の困難と発見の連続だった──。
臨場感溢れる撮影日記、手紙、画コンテなど貴重な資料が満載の
単行本『こんな雨の日に~映画「真実」をめぐるいくつかのこと』を改題し、待望の文庫化。
文庫版には、監督自身による渾身の大幅加筆と、女優の橋本愛さんによる解説が新たに付され、
『真実』の後日譚とともに、韓国で撮影され、
カンヌで二冠の偉業を成し遂げた『ベイビー・ブローカー』、
総合演出を務めたNetflixの『舞妓さんちのまかないさん』、
坂元裕二、坂本龍一とタッグを組んだ話題作『怪物』(カンヌ国際映画祭コンペ部門ノミネート)の制作秘話も語られる。
現場で次々に起きるトラブルやカルチャーショックを、
監督の筆は、ユーモラスに、時に真剣な怒りを湛えて綴る。
刺激的な異文化体験や真摯な対話の末に生まれる奇跡のような瞬間が、
この本にはたしかに記録されている。
「楽しかったことも辛かったことも、発見も喪失も、
出来るだけ正直に書いたつもりだ」(「はじめに 寒いパリの夜に」より)
海外での撮影を通して自身に起きた「確変」とは?
韓国のエンタメ隆盛の裏にある、残酷な「イカゲーム」のごとき現実。
Netflixなど配信の台頭と、消えゆくフィルム上映──。
変わりゆく映画を見つめる監督の眼差しは、あくまで透徹している。
「映画は変わる。変わり続ける。(中略)
それでも変わらないであろう映画の原初の形と、
早晩映画とは呼ばれなくなるであろう『映画』の間を往来しながら
自分は映画を作り続けていくことになるだろう」(「終わりに 寒い2月に東京で」より)
橋本愛さんによる文庫解説「映画の暴力と救済について」に横溢する映画への愛と才能にも刮目されたし。
この本は、すべてのクリエイター、何かを生み出したい人のためのバイブルだ。
感想・レビュー・書評
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是枝さんはリスペクトしている映画監督。父に、海街、万引き、ベイビーなど、作品はとても印象的で心に残っている。そんな作品はどんな源から生み出されるのか知りたい
#映画の生まれる場所で
#是枝裕和
23/6/7出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
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#読みたい本
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【映画館を失ったら映画は映画ではなくなるのだとは思う】(文中より引用)
『万引き家族』でパルムドールを受賞後、全編パリでの映画撮影に臨んだ是枝裕和。映画撮影に対する向き合い方が日本と異なる環境下で、四苦八苦するとともに面白がる様子を監督自らが記した一冊です。
日本を代表する映画監督の頭の中を覗くことができるというだけでも面白いのですが、そもそも映画監督がどのような仕事をしているのかを知る上でも勉強になる一冊。異国の地で慣れない中、チームスポーツとしての映画撮影の大変さと面白さを垣間見ることができました。
まだ観賞していなかったけど『真実』も見てみようかな☆5つ -
映画の本はやっぱり面白い。
橋本愛さんの解説が素晴らしいというのを読んだのが本書を手に取るきっかけになった(解説だけネットで公開されてたような)。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50326869 -
やむちゃ飲茶を囲んで ははこ母娘 流れに棹さすさおさす 輪舞 古い徒弟制度と無縁に映画を作ってきて具体的に師と呼ぶべき人間が1人もいない 太秦に建てられた屋形という芸妓さん舞妓さんが共同生活を送るセットが主な撮影現場だったが 与えられたものを100%使い切ってないなという感覚 映画によって新たな概念を構築した観客は、その概念なしに人と関わることはできない。
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現実に虚構が染み出る。
虚構とはなんだろうか。ありえないことを求めて、もがいた結果、ほんの少しだけ世界が変わって見えることだろうか。 -
ベビーブローカーを観たくなった!