女と男、そして殺し屋 (文春文庫 い 89-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167921866

感想・レビュー・書評

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  • 殺し屋シリーズ第3弾。
    2作目で、もう一人殺し屋がいることにびっくりしたが、3作目は2人よる中短編集。
    同じ殺し屋でも、手段が異なるので面白い。
    そして、殺し屋の殺しの手口ではなく、「知る必要はない」はずの依頼の裏側を推理するのが、このシリーズの醍醐味。
    ラストの中編では、二人が対決するのかと思ったが、ニアミス止まり。
    これは続編に期待しかない!

  • 本屋さんで表紙のコーヒーとチョコレートが可愛かったので購入。第1、2シリーズがすでにあるのを知らずに読みましたがそこは問題なく読めました。
    副業として殺し屋を営むインターネット通販業の女性の殺し屋と経営コンサルタントの男性の殺し屋。互いの存在は知らないけれど最後の物語で互いの存在がちょっと近づく感じ。
    秒で殺してしまい残酷さはないので殺しの場面は読みやすい。
    どちらの殺し屋も普段は良い人なので殺しを認めてしまいそうです。

  • 相変わらず面白い!
    ビジネスとしてきちんと確立されてるのがやっぱりすごいし、前作よりもシビアだった気がする。

  • 【収録作品】遠くで殺して/ペアルック/父の形見/二人の標的/女と男、そして殺し屋

    殺し屋シリーズ第3作。
    それぞれ仲間のいる、二人の殺し屋の「仕事」が交互に描かれる。二人とも、依頼主や依頼理由は聞かずに仕事を請け負い、実行する。実行に必要な事情だけは独自に調べるが。

    「遠くで殺して」表の顔は経営コンサルタントの富澤允。依頼につけられた条件が気になる。
    「ペアルック」表の顔は通販業者の鴻池知栄。標的とその親友がよく似ており、ペアルックでいることが気になる。
    「父の形見」経営コンサルタントとしての富澤允が登場。語り手はその顧客。
    「二人の標的」鴻池知栄の仕事。二人の配信者のうちどらかを殺してほしいという依頼。知栄は、どちらを殺すか決めるため、調査する。
    「女と男、そして殺し屋」二つの依頼。一つ目は鴻池知栄に。二月十二日まで、二つ目は富澤允に。二月十二日以降なるべく早くという条件がついていた。

    ビジネスライクで物語としては面白い。

  • さりげない状況から推理して真相を探すプロセスが楽しい。

  • 前から思っていたけど、殺し屋家業におけるビジネスモデルが確立されすぎて感心する。
    ホントこの作風よ…これぞ石持作品だわとニンマリしてしまう。
    物語の構成も論理の組み立て方も好みすぎるなあ。
    殺しを請け負いつつも、標的の奇妙な行動の裏まで解き明かす殺し屋二人がユニーク。

  • 交通事故の被害者と加害者、その両方に殺しの依頼が
    入ってきた。副業殺し屋、富澤充と鴻池知栄が
    それぞれの視点で推理を進めた先には…。日常の謎を
    殺し屋が解き明かすシリーズ、第3弾。

  • 中短編集で、それぞれの物語に出てくる登場人物や立場がバラバラでもつながりがあったりと割と中身がしっかりしてて読み応えがあった。

  • 相変わらず殺し屋が、依頼内容を考察するという珍しいつくり

    2人の殺し屋が有能すぎる

  • 三作目。
    基本料金650万円の富澤、550万円の鴻池。
    追加料金でオプションを付けることもOK。
    鴻池の料金設定が中高の学費を基準にしてたとは…。

    この中では「父の形見」が良かったです。
    あれ?普通に経営コンサルタント?と不思議に思ってたら、最後に種明かし。
    既に富澤は仕事を済ませてました。
    殺しのオプションだったのか、たまたまなのかは謎。
    殺し屋と経営コンサルタントは結構相性がいいのね。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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