ジブリの教科書16 借りぐらしのアリエッティ (文春ジブリ文庫 1-16 ジブリの教科書 16)

制作 : 文春文庫編集部 
  • 文藝春秋
3.60
  • (1)
  • (7)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 90
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168120152

作品紹介・あらすじ

古い屋敷での、一週間の奇跡この夏話題の『思い出のマーニー』の米林宏昌監督の初作品を梨木香歩、小林紀晴、志田未来、神木隆之介など豪華執筆陣が読み解く!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『借りぐらしのアリエッティ』の教科書。
    いきなり16に飛んだのには驚いたけれど、好きな作品だし、『思い出のマーニー』も楽しみだし、読まずにはいられなかった。

    米林監督がなかなかすごい方だったことを鈴木プロデューサーの文章で知る。
    ジブリの教科書のなかで毎回1番楽しいのは鈴木さんの書く「汗まみれジブリ史」だ。
    今回も米林監督のお人柄を楽しく知ることが出来た。
    そして、キャラクターのデザイン画などもたくさん収録されていてそれも嬉しい。
    また見たいなぁと思いながら、セシル・コルベルさんの歌集アルバムを聴いた。
    曲もいいのだよね。

    米林監督の2作目、『思い出のマーニー』もとても楽しみ。
    もう今回順番を無視したんだから、早めにマーニーの教科書も出版してほしいな。

  • ジブリの教科書16
    『借りぐらしのアリエッティ』
    ナビゲーター・梨木香歩
    「ほろびゆくもの」の行方──アリエッティの髪留め

    Part1 映画『借りぐらしのアリエッティ』誕生
    スタジオジブリ物語『借りぐらしのアリエッティ』編
    鈴木敏夫 宮崎駿の「経営計画」と麻呂こと米林宏昌の「現実主義」
    宮崎 駿 長編アニメーション企画「小さなアリエッティ」80分

    Part2 『借りぐらしのアリエッティ』の制作現場
    [監督] 米林宏昌「翔から見た世界の違いをうまく絵にできれば面白いものになるんじゃないかと思った」
    [作画監督] 賀川 愛・山下明彦「アリエッティと翔の対比は カットによってまちまちなんです。面白ければ厳密じゃなくてもいいやと」
    [美術監督] 武重洋二「人間と小人の世界の違いを美術にも反映させました」
    [美術監督] 吉田 昇「スケール感と生活感を両立させるのがテーマでした」
    Art of Arrietty
    [映像演出] 奥井 敦「映像をそれらしく見せるための仕込みは相当やらないと
    画面は成立しないんです」
    [脚本] 丹羽圭子 「宮崎さんは翔の気持ちになりきってセリフを考えていました」
    志田未来・神木隆之介スペシャルインタビュー
    宮崎 駿 「『床下の小人たち』が時代のヒントになると思った」
    アリエッティの世界を体感/種田陽平インタビュー
    『借りぐらしのアリエッティ』の秘密

    Part3 作品の背景を読み解く
    ・viewpoint・小林紀晴
    目の前の続き、未来の危うさ
    松山晋也 「ささやかな物の中に、命や精霊が宿っていると
    考える文化」の歌──セシル・コルベルをインタビューして
    井村君江 原作で読み解く『アリエッティ』の世界
    小林信彦 愛すべき佳作──『借りぐらしのアリエッティ』
    大塚英志 『借りぐらしのアリエッティ』解題

    出典一覧
    映画クレジット
    米林宏昌プロフィール

    ■梨木香歩★。後継者、庭、植物相、は内部から変わりゆく危機に瀕している。借りと狩り。私たちの大多数はハルさん性を有している。ひとにひとを殺させる状況、希少動植物を絶滅に追いやる人類のカリカチュア。見る・見られる。翔はハルさんほどではないが視線は侵入的。サイズの違い……大きな人間が無闇に自然のコンテキストに介入するとちぐはぐになる。魂の交感……翔のエネルギーのなさは、疲れ果て、絶望した「ひと」そのもの。やることなすこと小人を絶滅させる方向に動いてしまう。そこにアリエッティのエネルギーが必要。与えられたものをいかにして生かして使うか。
    ■鈴木敏夫。3年計画を言い出したとき、アリエッティと次作で育ったスタッフを、宮さんは最終的には自分の大作に投入したかった。
    ■米林インタビュー★。翔が渡す角砂糖は消える、アリエッティが渡すクリップは残る。人間と小人、大きさの違い。アングルが作品のキモ。
    ■吉田昇。ニセ窓やガラスのビンになんとか外の光を集めて、鏡やアルミホイルで外光を取り入れているという設定。
    ■プロダクションスケッチの幅広さ……決まらなさ。
    ■宮崎駿インタビュー★。麻呂はまだ何者にもなっていない。嫌な奴ならやらせないが、いい奴だけでは作れない。
    ■井村君江★ The Borrwers。
    ■大塚英志。ジブリの次世代の問題。ジブリ的マザコンが吾朗「ゲド戦記」で誤作動を起こし失敗、その反動で「ポニョ」ではグランマンマーレとして迷走、そのバトンを受けたのが米林。実直に、丁寧に、乗り越えた。「ライナスの毛布」がわからの視点。アリエッティは小人物語に疲れた翔にとってのライナスの毛布。旅立つ少女というナウシカとの対比。アリエッティの持参物は当初はピンで、待ち針へ変更。ピンは成熟拒否を、針は成熟を。待ち針でアリエッティはナウシカのようには戦わない。反省するという属性。ポットの昇降機とは別の蔦の道を、アリエッティは使う。手のひらに包むシーン。トーマの心臓→翔もまたアリエッティの成長の供儀になったのではないか。

  • 【古い屋敷での、一週間の奇跡】この夏話題の『思い出のマーニー』の米林宏昌監督の初作品を梨木香歩、小林紀晴、志田未来、神木隆之介など豪華執筆陣が読み解く!

  • ■書名

    書名:ジブリの教科書16 借りぐらしのアリエッティ
    著者:スタジオジブリ

    ■概要

    古い屋敷での、一週間の奇跡

    この夏話題の『思い出のマーニー』の米林宏昌監督の初作品を梨木
    香歩、小林紀晴、志田未来、神木隆之介など豪華執筆陣が読み解く!
    (From amazon)

    ■感想

    まず、私以外の人も同じように思い苦情があったのかもしれませんが、
    無関係、無責任な評論家の感想文が短くなっているように思います。
    これはいいことです。
    この感想文、本当に全部カットしてもらいたいです。
    全く面白くないし、意味もありません。
    第3者が映画の感想を書いたものを読んでも面白くありません。
    あくまで関係者からの言葉を記載してほしいです。
    「ジブリの教科書」という名前でシリーズ化するのであれば、教科書
    にふさわしいものにしてほしいです。
    無関係の人間の感想文を教科書に載せる人はいないでしょう。

    本作は、つい最近のアリエッテイの教科書です。
    内容も、関係者のインタビューがメインで記載されており、監督、美術
    脚本など、それぞれの立場で、本作への関わり方が記載されています。

    打ち上げでの、監督の奥さんの一言「家はめちゃくちゃです」というの
    が現場のすさまじさを物語っていますね。
    恐らく、監督は1か月300-400時間ぐらい働いていたんじゃないかな?
    それに見合うお金をっ貰っていればいいですが、そうでないなら、ジブリ
    も所詮ブラックという事ですね。(真相は知りません。)

    私個人としては、この作品に魅力を感じなかった(観ていると、30分で
    毎回眠くなる・・・・)ので、面白いと感じませんでしたが、こうやって
    製作者の考えを読むのは面白いです。

    ジブリは、本当に宮崎の独裁国家でイエスマンしかいなくなったんだな~
    というのが本当に残念です。

全7件中 1 - 7件を表示

スタジオジブリの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×