有田和正の授業力アップ入門: 授業がうまくなる十二章 (若い教師に贈るこの一冊 1)

著者 :
  • 明治図書出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784182224133

作品紹介・あらすじ

「授業とは何をどうすることか」ということから書き始め、授業の腕をあげるには「目標をしっかりもつことの大切さ」などをはじめに述べた。それから、教材開発に必要な基礎技術や指導技術の向上法、楽しい学級づくりの技術など基礎的な授業技術の向上法を述べた。

感想・レビュー・書評

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  • 私の原点。有田先生の本。とてもわかりやすい。お尻に火がつく。またがんばろう。有田先生の本集めしよう。

  • 「有田先生の本で、どれを読むといいか」と若手教師にたずねられた際には、この本は必ず挙げる。分かりやすく、有田先生の授業づくりが網羅されている。この本にあることをまずは意識して実践を積み重ねることで授業力が磨かれることはまちがいないだろう。

    ① 「授業」とは
     著書や講座で有田先生が何度も話されているものである。まずは、「授業とは、どのようなものなのか」という理解が不可欠である。授業で大切なことは⑴「これだけは何としても教えたい」というものを鮮明にもつことであり、⑵それを「子どもが学びたい・追究したい・調べたい」というものに「転化」させることであり、⑶そのために、5つの「対応の技術(❶発問・指示❷板書❸資料活用❹話し合い❺話術・表情・パフォーマンス)」と「人間性」を磨くことである。まずはこのことを頭に入れて授業をつくってみることである。

    ② 「学級」とは
     有田先生は「『学級』というのは、❶助け合い❷みがき合い❸けん制し合い、という3つのことが機能しているまとまり」であるという。このことはまさに「授業で学級をつくる」ということそのものである。学級づくりが単独であるわけではなく「学級づくりがあって授業が成立する」というものである。いい授業をしていく中で、学級ができていくのである。授業を通して人間関係を創っていく…このことは、私の学級経営にも結びついている。有田先生から学んだことを活かして、すばらしい学級をつくることができる。

    ③ 「教師のあり方」とは
     教師の大切な学びに「読書」がある。私はこのことの大切さを有田先生から学んだ。有田先生の言う「面白い本の見つけ方」を追実践している。とりわけ「面白い話をする人や文を書く人に、どんな本が面白いかたずねる」「雑誌論文や本の、参考文献・引用文献に気をつけて見る」ことは、読書の幅を一気に広げることにつながっている。そして、その著書自身のあり方や考え方について詳しく学ぶことができる(私は「著者の脳みそを見てみる」と言っている)。そしてもう一つ、「地方へ行ったら、『地方出版』の本に気をつける」。ここから、現地・現場の人しか知らない有益な情報を手に入れることができる。

    「気に入った著者ならば、その人の書いたものを全部読むぐらいのファイトがほしい」…私にとってこれこそが、有田先生の著書である。

  • 有田先生の修行の様子が垣間見え、社会科への考えも知ることができる。
    修行、修行、修行である。
    子どもが追究する授業・・・なかなかできずに困っているので、取材に出かけながら追っていきたい。

  • 授業作りの基本中の基本。板書や発問など、授業の基本を自分でチェックしてみては?西

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著者プロフィール

1935年福岡県生まれ。玉川大学文学部教育学科卒業。福岡県の公立校,福岡教育大学附属小倉小学校,筑波大学附属小学校を経て,愛知教育大学教授。1999年の愛知教育大学退官後も日本の教育に携わり,教材・授業開発研究所代表,東北福祉大学子ども科学部特任教授。1976年より社会科・生活科教科書(教育出版)の著者も務めた。2014年没。
著書は185冊を超え、主著に『歴史を楽しむ年表』『授業づくりの教科書 社会科授業の教科書』『学級づくりの教科書』(以上、さくら社),『教え上手』(サンマーク出版),『社会の仕組みがわかる“追究型社会科発問”ワーク』『有田式歴史教科書』(明治図書)などがある。

「2020年 『社会科授業の教科書5・6年[改訂版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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