本当は大切だけど、誰も教えてくれない 授業デザイン 41のこと

著者 :
  • 明治図書出版
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本棚登録 : 66
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784183122292

作品紹介・あらすじ

授業デザインについてハウツーより深いことを知りたい人が読む本

感想・レビュー・書評

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  •  大前先生は、私が尊敬する先生の一人です。先生の理科の本は、私の愛読書です。
     この本はただのハウツー本ではなく、授業の本質を記した素晴らしい本でした。
     毎日忙しいので、なかなか教材研究に手が回りませんが、授業観・授業方法をアップデートできました。社会や世界に目を向け、仲間と力を合わせながら、自分の意思で自由に生きていける「自立した人」を育てるためにこそ、授業はあるのだと。
     「学級経営ピラミッド」は、授業と学級経営が車の両輪であることを端的に示していて、とても分かりやすいものでした。上下左右の階層が相互的な関係であり、因果関係になっていることがよく分かりました。
     「できる・楽しい」授業ができれば、それで満足していたところがあった自分にとって、一段上の授業づくりを目指しなさいと、背中を押された気がしました。
     一読では消化し切れていないので、また読みたいと思います。 

  • はっきりと、「これは絶対に読まないといけない本」だと、1章を読み終えた時点で思いました。

    1章だけでも目を通さないと、もうこれからの授業についていけないという感じです。
    授業観も、目まぐるしく頭の中で変化し、今まで自分がやってきた授業って何なんだろう・・・と反省しきりでした。

    授業デザインの本ですが、授業のつくり方はもちろんのこと、実際にどう発問するのか、主体的な学習をどうつくりだすのか、学習者に寄り添うとはどういうことなのか、協働的な学びをどう実現するのかなど、多岐にわたって、授業の進め方が紹介されています。

    授業に関する書籍の中で、この本が最も役に立つものだと思いました。

  • 主体的な学習や、協働的な学びを実現していく筋道や方法が示されていました。
    これからの授業の方向性と、具体的なやり方がしっかりと見えてきて、読んで本当によかったと思えた本です。

    何より、優れた実践をたくさん紹介してくれているので、そのまますぐ授業が同じようにできます。
    ショックだったのが、国語の授業で、教師の私でも、読み取れていないことに愕然となりました・・。

    そもそも教師の力がなければ、主体的な学習や協働的な学びは実現できないと強く思いました。

  • 子ども主体の学びをつくるための「授業の工夫」が満載ですが、工夫だけではありません。
    そもそもの授業とは何か?を解説してくれていて、自分の授業への考え方が、だいぶ揺さぶられました。
    とくに、授業のゴールとは何か、授業者の技術とは何か、授業展開にはどんなものがあるのか、子ども主体の学びはどうやったらつくられるのか、などが勉強になりました。
    これからの新しい授業に対応していくためには、一斉授業のやり方だけでなく、協働的な学びのやり方も知っておかないといけないなと思いました。

  • 授業の発展段階を示した系統図(ピラミッド)が非常にわかりやすく、このピラミッドを理解するだけでも、授業はまったく変わります。

    子供主体の授業をつくるには、教師の様々な手立てが必要なのだと、すごい大きな学びがありました。同僚にも紹介します。

  • かなり密度の濃い内容で、大きな学びがあります。
    たぶん、ここ20年ぐらいの授業論の集大成だと思います。

    若手からベテラン、果ては、教えることに携わるすべての人がじっくり読み込まないといけない本です。

    具体的な授業例が山盛り載っているのも、GOOD。

  • ここ数年で最も学びが多かったです。
    授業展開の種類、教材の選定、発問の具体例、子どもが主体となる学びの環境づくりなど、多岐にわたって細かく解説してくれる本です。
    値段の10倍ぐらいの情報量で、1章だけでも、一生の財産になります。
    手元に置いておき繰り返し味わいながら何度も読み直したい本です。
    今、本棚の一番目立つところと、教室にも両方置きたいと思っています。

  • 授業づくりについて、非常に分かりやすく体系化されている。
    また、現場レベルではなかなか難しい(指導が行き届かない)高い次元の指導も書かれている。ただ、それは教師が本来児童たちの能力をそこまで高めるべきポイントであり、「学びに向かう人間性」「生きる力」に直結する指導である、と感じた。
    一方、討論などの「アクティブラーニング」は、下地があってこそできるもので、その部分については教え込むことも、筆者は容認している。自分もそのようにとらえていたので安心した。
    本書は、「全小学校教師が読むべき書である」と言っても過言ではないくらいのおすすめである。
    これからも何度も読み返すことになるであろう。

  • タイトルの通り、「本当は大切だけど誰も教えてくれない」ことを学べた。
    日々無意識に実践しているポイントから、書籍や研修でも聞いたことのないポイントまであり、読んでいて大変勉強になった。
    また、ポイントを解説する際に、ある単元における具体的な発問や展開まで書かれており実践的だった。
    繰り返し読みたいと思わせる本だった。

  • 東2法経図・6F開架:375.1A/O61h//K

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著者プロフィール

京都文教大学准教授

岡山大学大学院教育学研究科(理科教育)修了後、公立小学校教諭を経て、2013 年4 月より現職。教員養成課程において、教育方法論や理科などの教職科目を担当。「どの子も可能性をもっており、可能性を引き出し伸ばすことが教師の仕事」ととらえ、現場と連携し新しい教育を生み出す研究を行っている。文部科学省委託体力アッププロジェクト委員、教育委員会要請の理科教育課程編成委員などを歴任。理科の授業研究が認められ「ソニー子ども科学教育プログラム」に入賞。主な著書に『勉強ができる!クラスのつくり方』『教師1年目の学級経営』(東洋館出版社)、『実践アクティブ・ラーニングまるわかり講座』(小学館)、『なぜクラス中がどんどん理科を得意になるのか』(教育出版)、『本当は大切だけど、誰も教えてくれない授業デザイン41のこと』『本当は大切だけど、誰も教えてくれない学級経営 42 のこと』『WHY でわかる! HOW でできる! 理科の授業Q&A』『プロ教師直伝!授業成功のゴールデンルール』『子どもを自立へ導く学級経営ピラミッド』(明治図書出版)など多数。

「2022年 『できる教師の「対応力」 ―逆算思考で子どもが変わる―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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