教員3年目の教科書 新卒3年目からグイッと飛躍したい! 教師のための心得

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  • 明治図書出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784183299154

感想・レビュー・書評

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  • 土居先生の漢字指導の本や指導言についての本を読み、とても刺激を受けたためこの本も購入。
    自分の力不足を再確認させられる本であり、今後の指標ができる本。

    「どんなクラスにしたいか」よりも「どんな一人一人にしたいか」をもつべし
    →一人一人に焦点を絞ることで、一人一人がしっかりと成長することができているかという視点をもつことができる。「仲良く助け合う」の裏には馴れ合いが生まれているかもしれない。その状況で本当に一人一人に成長はあるのかと考えることができる。また、一人一人の理想の成長の具体像をしっかりともつこと。「人格の完成」という抽象的な概念を教師一人一人が具体化していかなければならない。そのプロセスには教師の哲学が現れる=完成を磨く必要がある。

    「間接的指導」で子どもに気付かせ、考えさせよう。
    →「プロ」の仕事をする。直接指導は素人でもできる。また、直接指導は「従う」か「反発する」の2択しかない。どちらを選んでも大きな成長は見込まれない。「自分で考え、選択させる」というプロセスを踏むことができる指導を心がける。

    力量があって謙虚な教師
    →力量のない教師は発言権も信頼もなくなる。まずは自分の力量を磨く。教師修行を重ねること。その上で、他者から学ぶ姿勢を忘れないこと。どんな人にも自分にはないスキル・価値観を持っている。それが何かを探す姿勢、学ぶ姿勢を持ち続けること。

  • ・冬眠的忍耐型学級崩壊
    ・3年目の取り組み方
    ・間接的指導、子どもに考えさせる
    ・具体的な子ども像
    ・授業で勝負する

  • ☆何が一番凄いって、土井先生、32歳でこの本書いてる現役教師。


    p.38「一人一人が成長する学級」
    「馴れ合い」を見抜け

    p.48「間接的指導」で子どもに気付かせ、考えさせよう
    それをガミガミ言われるのではなく、自分で自分を振り返り、自分で修正しようと思ったとき、本当に修正していくのです。
    「子どもに言わせる」
    教師の仕事はシンプルに言えば「子どもをやる気にさせる」こと

    p.82振り返って「文章化」
    「子どもの思考の推測・想定」
    忘れてしまっては、「やっていない」のとさほど変わらない
    「無意識」で授業をしているから思い出せない

    p.86サボリを見抜き、「全員参加」
    年度初めから子どもたちに「できるのにやらないのは恥ずかしいことだ」ということを伝え続ける
    「その気になれば全員ができること」を求める場面を意識的にたくさん設ける

    p.102全体指導で同僚の信頼をつかむ
    ★見逃さない
     知らなかった人→挙手
     知っていた人→挙手
     ということは、知っていたのにやらなかったわけですね。その代わりに何をしていたのか言ってもらいます→遊んでいた、話していた
     あなたたちと同い年の多くの子ができていた○○は、自分はできないと思う人→挙手
     自分もできると思う人→挙手
     自分もできるのですね。自分もできることをやらなかったばかりか、しっかりできていた子は今あなたたちの分までしてくれています。この後はどうしますか

     
    「直接的指示」はなるべく使わない。これを使うと命令や押し付けになりがちで、子どもを「従属」させるか「反発」させるかしかない。「関節的指示」で考えさせることを意識
    なるべく「一人一人と一対一」で話しているような感覚をもたせる
    常によく考えること

    p.108学級通信で教育哲学を伝えよう
    !想いを伝えるのは怖い。私だってできていない

    p.126「全国レベル」に触れよう
    !私もなりたい!なれる!と思うかどうか

    p.136授業記録で力量を高める
    まず教師の発問、指示、説明の三つを子どもに言ったままの言葉で書く。そして、それに対する子どもの反応、意見、人数などを細かく書いていく。最後に授業全体の反省
    !45分間の自分の動画を見られるか

    子どもを愛すること以上の教育技術はない
    !指示に従うことが教育活動の大前提




    <私の指導の軸は、作文。>
    自分の想いを書ける子。自分の考えを持ち、話すように書ける子。正しく理解、適切に表現できる子。
    !伝えたい中身が無いと
    !前期は実態把握レディネス期
    !どの子も育てる一部に偏らない!
    文字を記す、丁寧に
    !私だってできていない

    <クラスみんなで取り組むもの:遊び>
    ミニ学級会からミニレク
    !職員室だってなかなかできない

    <授業中>
    細分化する。具体的な教室の姿まで
    話す前に話す内容を考える
    発問と指示と説明を明確に分ける
    発言を一字一句正しく記憶する
    !ワーキングメモリが必要!私だってできていない

    <学級通信>
    保護者は持ち物と下校時刻を知りたいけれど、一番は子どもの伸び。だから、教師の哲学と指導意図。


    「私だってできていない」ではそりゃあ尊敬されない
    この仕事が向いていないというより、悲しいくらい個の能力の限界を感じている

  • 実践してみて周りからの反応が変わった印象はある.全てが正しいのではなく、どれを意識して行動するかで、子供たちの反応・対応が大きく変化した.

  • 言いたいこと教えたいことは子どもに言わせる
    今の発言素晴らしいと思うんだけどどんなところが素晴らしいかな
    朝の会の紙変更
    転記は1満点はチェックや書かないでいい
    そのかわり休みの子しっかりめも
    ドリル音読で合格タイム
    大前先生の本読む
    特別支援のできたチェッカー
    手前でバツじるしがサイン
    間接的指導
    教室移動問題があったひと
    みんなは解決できない問題かな
    できる人、できない人
    手をあげてない人はどちらかに手をあげなさい
    もう一度実践
    間接的指導で気づかせ問題を自分達で言わせること
    時間になりましたでもまだ始めません始められませんなんでだかわかりますか?
    何何しようと言うなら、そのやり方をしっかり教えている必要がある
    指導要領読み込む
    サボらせない
    できるのにやらないのは恥ずかしいこと
    システムや流れがあると説明する手間が省ける
    宿題チェックは面談方式
    でも朝いけない時は?
    深澤久先生の本

  • ×冬眠的忍耐型学級崩壊
    →一人一人が成長する学級を目指す。
    →どんな一人一人にしたいかを明確にする。
    →手抜きを見逃さない!
    →間接的指導を行う

    ・自分の頭で考える、授業力をつける
    →目の前の子どもに合わせて、どんな力をつけさせ
     たいか。
    →どんな手立てを打ち、それによって子供がどう変容、反応したかをしっかり見て、振り返る。
    →全てのことに意図をもって行う。
     発問、指示、説明

    ・宿題チェックを面談方式で行う。
     スキル、書き取り
     日記では直接コミュニケーションを取る

    ・所見はその日にすぐに書く

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著者プロフィール

1988年,東京都八王子市生まれ。創価大学教職大学院修了。川崎市公立小学校に勤務。国語教育探究の会会員(東京支部)。全国大学国語教育学会会員。全国国語授業研究会監事。教育サークル「深澤道場」所属。教育サークル「KYOSO's」代表。『教師のチカラ』(日本標準)編集委員。

「2022年 『子どもに一発で伝わる! 説明の技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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